- 出演者
- 田中直樹(ココリコ) 田村淳(ロンドンブーツ1号2号)
オープニング映像。前回は深海での発見について放送。今回は深海の変化に関して紹介する。
日本財団の海野光さんは今起きている海の異変が海洋生物に影響を与えているとし、これについて漁師さんに話を聞くとした。
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魚食大国である日本、2774の漁港があり各地で様々な海の幸が獲られてきた。ただ現在海に変化が起きているという。そこで、今回は全国の漁師さんを招いて話を聞く。鮫ノ浦漁港の阿部さんはこの10年で大きく変わっていると語る。阿部さんは真冬のマダラが獲れなくなったとし、4分の1になったという。そしてタチウオが急激に増加していると語る。海野さんはこれを海水温の変化によるもので、魚種変化という魚の住処が変わっているのだと解説。
静岡県沼津市の小林大介さんはこれまで盛んだったイセエビ領でイセエビが獲れなくなっているという。その代わりにアカハタなどの魚が増えてきたという。これはもっと温かい地域にいる魚で、イセエビの子どもを食べてしまう。さらにサンゴも白くなっていると語る。これは海水温の上昇によるものだという。
北海道紋別市の尾崎勇太さんは流氷が浮き始める秋口の水温が高いとし、スルメイカの漁獲量が激減していると語る。その代わりにカジキマグロなどが増加しているという。
指宿市の川畑友和さんは海水温の変化によりマアジが8割減少したと語る。
鹿児島指宿市の定置網漁に密着。出港から3分、最初のポイントの網を引き上げる。この日の漁獲量は1トン。しかし川畑さんは穫れる時期が短くなっていると話す。またいつどんな魚が穫れるかわからないという。全体1トンとしても水揚げ金額が下がっているという。川畑さんは魚を市場に運ぶが、鹿児島県産のアジが減っていることから隣県である長崎県から仕入れていると語る。また秋に穫れるはずのバショウカジキがこの時期に水揚げされている。漁協でもこうした変化を感じているという。
また最近海藻を食べるイスズミという魚が増えたという。通常水温が16℃を下回ると海藻を食べる魚は海藻を食べなくなるが、近年では水温が下がらず年中海藻を食べる状態になっているという。こうした海藻は魚の産卵場所だが、こうした場所がなくなってしまっているという。現在海水温などを調査しており、対策を講じているという。
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海水恩の変化がギンイソイワシという魚にある変化をもたらしたという。
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番組では東京大学農学部の大久保範聡教授を訪ねる。大久保教授に連れられ水族館へ。カクレクマノミを例に魚は性転換すると説明してくれた。これはより多く子孫を残すためで、これは魚のみで全体の5%ほどだという。子孫を残すために性転換するのであれば問題ないが、環境のせいで意図せず性転換してしまうケースがあり、これは問題だと大久保教授が語る。ギンイソイワシは東京湾において8割がオスになっている。海水温の上昇によるストレスだという。またウナギは高い密度で飼うとオス化するという。また同様にヒラメもストレスを与えるとオス化するのだという。加えてオキナワベニハゼは一生のうち何度も性転換し産卵するのだという。
日本地図を作ったの伊能忠敬。だが海に関しては地図を作ることができなかった。そこで浅海域の海の地図を作るプロジェクトが進んでいる。こうした地図は津波を予測するのにも役立つという。現在の進捗率は25%ほど。
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浅海域の地図を作る過程で能登半島の再計測を行ったという。能登半島は地震によって大きく変化していた。
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昨年起きた能登半島地震で陸地が増えたという能登半島。最大5m以上隆起したという。漁師の野世義人さんは地震の際に海底が4m隆起し、漁船が4隻だめになったと語る。船を接岸することも困難になったという。また水揚げも困難になり現在も復旧工事が進んでいる。さらに隣の黒島漁港は全て陸地化してしまったという。またビーチも陸地が大きく増え、砂浜がいわばとなってしまった。安全に遊べる状態ではなくクローズ状態。そんな時、海女さんはモズク漁のための地図を作っているという。
エンディング映像。
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2025年1月13日(12:00)