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新潟県の、磐越西線・鹿瀬駅の近くに、地元で人気の日帰り温泉「かのせ温泉 赤湯」はある。木造りの浴室には、2つに分かれた浴槽がある。茶褐色のにごり湯。一方は、源泉そのままの高温（約50℃）の湯船となっている。泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉。鉄分を豊富に含んでいる。奥にあるもう1つの浴室は、明るく開放的な造り。お湯は43℃ほどに保たれている。寒い冬にこそ入りたい温泉。
阿賀野川沿いにある「麒麟山温泉 絵かきの宿 福泉」は、1934年創業の老舗。部屋からは四季折々の阿賀野川の表情を楽しめる。川の向こうには飯豊山も見える。男女別の内湯には、澄み切ったお湯が張られている。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。肌触りの柔らかい優しいお湯。夕食は地元の名物を活かしたもので、日本海でとれた海の幸や、和牛の豆乳しゃぶしゃぶなどで構成されている。阿賀野川の景色とお湯を独り占めできる贅沢な貸切風呂もある。
下越地方にある知る人ぞ知る名湯「出湯温泉」はある。開湯1200年という古い歴史を持っている。開湯以来、この地を守り続ける華報寺は、出湯温泉のシンボルとも言える場所。華報寺の敷地内に、地元で人気の入浴施設「華報寺共同浴場」はある。古くから多くの湯治客を迎え入れてきた。ホッとする雰囲気のタイル張りの浴室。無色透明のお湯が掛け流されている。泉質は単純弱アルカリ性温泉。華報寺の隣に木造3階建ての湯宿「清廣館」がある。入母屋造りの建物は、改装をしながら大切に維持されてきた。高い天井で広々とした客室。欄間や床の間の造作など、そこかしこにこだわりがうかがえる。2015年に清廣館は、国の登録有形文化財に指定された。天井から湯船まで、総檜造りの内湯。泉質は単純弱放射能温泉。ラジウムを含んだ国内でも珍しいお湯。源泉の温度が低いため、お湯は温められて湯船の底から湧き上がっている。
清廣館の食卓には滋味あふれる品々が並ぶ。女将さん手作りの「自家製コンニャクの柚子味噌煮」のほか、季節によって変わるキノコ料理や、寄せ鍋などもある。また、内風呂はもう1つある。