2023年8月24日放送 1:25 - 3:25 NHK総合

究極ガイド 2時間でまわるピラミッド

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(オープニング)
オープニング

今回の旅の舞台はエジプトの世界遺産・ピラミッド。ピラミッドを生み出した古代エジプト文明は約5000年前に誕生し、3000年間繁栄した。ギザの3大ピラミッドは最も有名なピラミッドであり、その絶景を眺めるために世界中から大勢の観光客が訪れている。スフィンクスは観光客たちのアイドルだと伝えた。大手旅行会社によると日本人観光客が観光地で過ごす時間は2時間であり、そこで2時間でピラミッドを堪能できる究極のルートや撮影スポット、さらにはエジプトの絶品グルメやお土産情報を紹介していく。

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(究極ガイド)
2時間でまわるピラミッド

エジプト・カイロから約40分ほどの場所にあるギザの3大ピラミッドへ向かう道中の映像を紹介。ギザの3大ピラミッドはクフ王、カフラー王、メンカウラー王のものだと伝えた。ピラミッド入り口に到着し、入場は8時から9時ごろが空いているためオススメだと紹介。2時間のルートでは3枚のチケットを購入すると解説。2時間ルートではギザの3大ピラミッドエリアを3つに分け、18か所の必見ポイントを巡っていく。第1エリアなどでは45分間、クフ王のピラミッドを徹底的に探検していくなどとルートの詳細を明かした。2023年、ピラミッドエリアの入口はリニューアル予定で大工事中であり、入口の場所が変わる可能性があり、来場の際には確認をするよう呼びかけた。

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必見No.1 クフ王のピラミッド

第1エリアのクフ王のピラミッドを探検し2時間の旅のスタートを切った。ピラミッドの角を目指して進行し、必見No.1「クフ王のピラミッド」の外観を堪能。クフ王のピラミッドはギザの3大ピラミッドで最大であり高さ147m・底辺230m・傾斜角度52度だと伝えた。建造したのは当時のファラオであるクフ王であり約20年で建造された。クフ王のピラミッドは硬い岩盤の上に建造されており、岩盤によって現在まで倒れずに支えられている。クフ王のピラミッドがこの場に建造されたのにはもう一つ理由があり、周囲の絶景からは高台に建造されていることが分かり、理由は後半で伝えると説明した。

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必見No.2 2つの入り口

2時間の旅開始から5分。クフ王のピラミッド入り口に向かうと必見No2「2つの入り口」を紹介し、一つは建造当時の入り口、もう一つは旧世紀ごろに無理やりこじ開けられた入り口だと伝えた。ピラミッド完成当時、入り口の場所が不明であった。ピラミッドの表面は元々化粧石で全てが覆っていたが、多くの人々はピラミッドには秘密の部屋があり財宝が隠されていると信じ、完成当初から数千年に渡って内部への侵入が試みられてきたが誰も成功しなかった。しかし旧世紀に歴史を塗り替える人物、イスラム王朝の最高指導者であったアル・マムーンが登場し、科学者として活動する賢人でもあったアルはピラミッドに穴を開け、その様子はアラビアンナイトにも登場している。そんなアル・マムーンの物語を朗読して伝えた。そして観光客たちが利用する入り口こそがアルが空けた穴なのだと明かした。

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必見No.3 アル・マムーンの入り口

2時間の旅開始から15分。第1エリアであるクフ王のピラミッド内のルートをおさらいした。ピラミッド入り口まで登るには指定された階段から進み、階段以外から上がるのは禁止されていると伝えた。必見No3「アル・マムーンの入り口」を紹介。クフ王のピラミッド内に入ると、アル・マムーンは硬い石を火で温め、酢をかけて石を割り、少しずつ中へ進み、錆びない武器・曲げられるガラス・天体と地球の地図といった秘宝があると信じていたなどと解説。アル・マムーンが掘り進んだ道が偶然建造当時の通路にぶつかるという奇跡が起こったとし、図を用いて説明した。

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必見No.4 栓石

引き続き第1エリアであるクフ王のピラミッド内を探索。アル・マムーンがピラミッドの上方への通路を発見したきっかけとなったのが必見No4「栓石」だと伝えた。栓石は建造当時に設置された泥棒防止のための石であり、石1つ5tあり3つ並んでいた。さらにピラミッド内を上へ進むと、奥まで続くトンネルに繋がった。

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必見No.5 上昇通路

上昇通路の紹介。上昇通路は幅1メートル・高さ1.3メートルのトンネル。傾斜角度26度で長さは39メートルある。ピラミッド1の難所だという。混雑すると渋滞もある。ピラミッドの湿気がすごく汗だくになるためハンカチやタオルが必須。

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必見No.6 大回廊

大回廊の紹介。大回廊は幅2メートル・高さ9メートル。大回廊は天井に向かって幅が狭くなっている。持ち送り積みという工法だという。壁を階段状にすることで部屋にかかる重みを分散させていると考えられている。通路の左右の出っ張りには溝がある。考古学者は様々な仮説をたてていてファラオの像が設置されていた説などがあるという。

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必見No.7 落とし戸跡

落とし戸跡の紹介。奥行き3メートル幅1.7メートル高さ3.8メートルで当時落とし戸の仕掛けがあったと考えられている。落とし戸は侵入者が入るのを防ぐために設けられた3枚の石板。しかし入り口の上の部分を削り落とし戸の上を這って奥へ進んだと言われている。

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必見No.8 王の間

王の間の紹介。広さは30畳ほど。目的は今もわかっていないという。古代エジプトの技術のすいを集めた部屋で壁は赤色花こう岩でできていた。1000キロ先から運んだ硬くて上質な石だという。さらに硬い石の表面を真っ平らに磨き上げていた。天井も赤色花こう岩でできていた。この石は1本40トンあると言われている。壁の穴は通気孔だが何のための穴かわかっていないという。穴はピラミッドの中を貫き外まで続いている。王の間には通気孔が2つあるがそれぞれ大切な星の位置を示すものという説もある。当時の北極星とオリオン座のアルニタクを指しているという。王の間最大の見所が石の棺。幅2.3メートル奥行き高さはそれぞれ1メートルで赤色花こう岩の大きな塊をくり抜いて作られたことがわかっている。アル・マムーンの探していた宝物は見つからなかったといわれている。

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必見No.9 重量軽減の間の穴

重量軽減の間の穴の紹介。天井のほうに穴があった。あの穴には秘密の部屋が存在している。秘密の部屋があるのは王の間の真上で重量軽減の間がある。穴の先にある部屋は王の間にかかる重量を拡散させていると考えられている。18世紀に最初の一段目が発見されハワード・ヴァイスがダイナマイトを使って4つの部屋を見つけた。最上階の部屋には19世紀以降にかかれた落書きがあった。赤い塗料で古代エジプトの象形文字が書かれていた。これは4600年前ピラミッドを作った労働者たちが記したもの。その中にクフ王の名前が書かれていた。

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ギザの街へお土産さんぽ

スフィンクス通りにはハンドメイドの香水瓶があった。一番人気はラクダの形をした香水瓶。アラジンの魔法のランプのデザインも人気。香水や香油は古代エジプトの時代から楽しまれてきた。ツタンカーメンの玉座の背もたれに描かれているのはツタンカーメンが妻アンケセナーメンに香油を塗られている姿と言われている。アクセサリーショップには古代エジプトの象形文字を刻んだアクセサリーがあった。オリジナルのペンダントを作ってくれるという。

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必見No.10 舟坑

ピラミッドエリア内には自販機や売店がない。しかしピラミッド前には水を売っている人が多くいるという。第2エリアはクフ王のピラミッドの周辺を巡る旅。ピラミッドの角はクフ王のピラミッドイチオシの撮影スポットとなっている。ベストポジションはピラミッドの角から10メートル手前ほどだという。第2エリアの最初の必見ポイントが舟坑。全長53メートル深さは7メートル。この穴には舟が収められていたという。クフ王のピラミッドの周囲には舟坑が5つ存在している。舟を埋めたのは諸説あるが亡くなったファラオが天空を渡るために使う舟だったというのが有力だという。ファラオはなくなると太陽神ラーとともに舟に乗り毎日天空を航海すると考えられていた。

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必見No.11 王妃たちのピラミッド

続いてのポイントは「王妃たちのピラミッド」。これはクフ王の家族のピラミッドでここからは特に重要なものは見つからなかった。しかしヘテプヘレス1世の墓から貴重な品々が見つかった。古代エジプトの人々にとって黄金は永遠の命の象徴とされ、死者があの世でも生き続けられるよう黄金の品々を墓へ埋葬した。

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必見No.12 マスタバ

続いてのポイントは「マスタバ」。これは古代エジプトのお墓で、アラビア語でベンチという意味。ピラミッドと同じ時期に造られたと考えられている。このマスタバを積み重ねたことがピラミッド誕生に繋がった。

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ピラミッド建造の歴史

ピラミッド建造の歴史を紹介。古代エジプトで最初に造られた階段ピラミッドはマスタバを一段ずつ積み重ねて造られた。ファラオが階段を登り天空の死後の世界へ登っていけるようにとの願いが込められている。その50年後には屈折ピラミッドが誕生。最初は54度の角度で作ったが崩れる恐れがあり、途中から緩やかな角度に変更したという。この教訓を経て造られたのが赤ピラミッド。

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必見No.13 メレスアンク3世の墓

続いてのポイントは「メレスアンク3世の墓」。三大ピラミッドが造られた古い時代でこれほど色が残っている墓は珍しい。奥の部屋には10体の女性の像があるが全部同じ女性でメレスアンク3世といわれ、10体の像はメレスアンクの成長の過程を表している。メレスアンクとは彼女は命あるものを愛するという意味。古代エジプト人にとって名前は重要とされ、死後の世界で復活する時、自分を証明するために名前が必要なのだという。また壁画には様々な絵が描かれ、死後の世界への飽くなき願望がうかがえる。

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夕焼けピラミッドアルバム

夕焼けのピラミッドの様子。

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絶景パノラマグルメ

ピラミッドエリアの絶景パノラマグルメを紹介。三大ピラミッドを見渡せる高台のスポットでは3つのピラミッドを一望できる。砂漠の先の高台のレストランからは壮大な景色を見ながらエジプト料理を楽しめる。おすすめはカバブやタジンなど。

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必見No.14 カフラー王のピラミッド

2時間でまわるピラミッド、第3エリアの所要時間は40分。最初に訪れたのはクフ王の息子・カフラー王のピラミッド。高さは144mでクフ王のピラミッドより3mほど低いが、高台にあるのでクフ王のピラミッドより大きく見える。化粧石で覆われ、かつては白く輝いていた。先端にはその当時の面影が残っている。ピラミッドは本体・葬祭神殿・参道・河岸神殿の4つがセットになっている。多くのピラミッドでは神殿や参道は失われてしまったが、このピラミッドはこれら4つが奇跡的に残っているという。上空から撮影した葬祭神殿を紹介。参道を1分ほど進むと小さな石積みがある。そこから来た道を振り返ると、メンカウラー王のピラミッドが見える。

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