- 出演者
- 渡辺和洋 椿原慶子 名取由佳 市川裕康
オープニング映像。
今日のテーマについて渡辺和洋は「気候変動に対するメディアの役割、日本と海外の報道で違いは?」などと説明した。
フジテレビに届いた視聴者の声を紹介。ドラマ「新宿野戦病院」については「分かりやすく今の社会をうまく取り上げていて涙あり笑いありのドラマ。主題歌がマッチしていた。」、「ヨウコ先生がまた命を救う続編が観たい」。先週金曜に放送した「ウワサのお客さま」については「コーナーをより楽しくしているのがナレーション。目をつぶってラジオみたいに聞いているだけでも楽しい。メリハリがある声で芝居をしているよう」。今週月曜に放送した「中居正広のスポーツ珍プレー好プレー」については「野球だけじゃなくて他のスポーツも紹介してくれたのが良かった。選手側に寄り添ったコメントを最後の方で出してくれたので観ている側としても気持ちよく見終われた」、「大半が過去の映像。オリンピックもあって今年だけでも名場面はたくさんあるはずなのに何度も見たものばかりで面白くなかった。大好きな番組なので良い番組であってほしい」。ニュース・情報番組の「自民党総裁選」の取り上げ方については「政治討論が行われているが表面的で中身が分からない。有識者を集め政策案をぶつけてディベートしてみてはどうか。それにより政治家の実力も評論家たちの力量も分かる」。
今年の夏は平均気温が平年と比べ1.76℃高い突出した暑さで、去年と並んで史上最も暑い日となった。異常な暑さは日本だけでなく、世界の平均気温も観測史上最高を記録。2022年6月に設立されたMedia is Hopeは、気候変動の報道やコンテンツが増えるための支援活動を行っている。メディア関係者に向けて気候変動の基礎的勉強会を開催したり、専門家との情報交換や意見交換する場を定期的に設けるなどの活動を行っている。今日のテーマは気候変動に対するメディアの役割、海外と日本で報道の違いについて。
気候変動に対するメディアの役割、日本と海外で報道の違いについて。市川氏は「海外の方が気候変動に興味を持っている絶対数が多い。メディアも気候変動に対する取り組みを強めている印象がすごくある」などと話した。週に一度以上気候変動について考える人の割合で日本は主要国中最下位となっている。市川氏は「日本の方は気候変動の話をすると暗くなってしまうので話題にしない。ちょっとタブー視してる部分もある」、名取氏は「日常で気候変動の会話がしづらい背景には報道の中でどんな政策が決まりましたとか、国際会議でこんなことが決まりましたみたいなことだったりとか、報道によって一般の人達からするとすごく遠いものに感じてしまっている」などと述べた。また名取氏は「気候変動の現状を伝えるだけでなく、それの解決策も合わせて伝えていく必要がある」などとも述べた。
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海外の気候変動の報道について。市川氏は「気候変動に対する技術・クライメートテックに特化したメディアが複数生まれていてそこからスタッフが次々増えている」などと述べた。海外と日本の差について名取氏は「フランスのテレビ局では気候変動と天気予報を関連づけた番組ができた。日頃の天気の中で気候変動に言及しながら伝えていく。この番組の凄い点は視聴率が上がったというところ。これからは気候変動が実際に起きている事実をしっかり伝えていくべき」などと述べた。市川氏は「日本の視聴者に理解をなかなかされてない。タイムスパンが長いので10年後、20年後を想像して番組を作るのも難しい。視聴者からしてもまだまだ先で今年の夏をしのげばいいやと考えている方が多い。日本では気候変動を『どうしようもない』『あらがえない』こととして報道側も視聴者側も認識している」などとコメントした。こうした中、日本でも今年6月、各局の気象予報士ら44人が気候変動の発信を目指す共同声明を発表した。
テレビが伝える重要性について名取氏は「テレビが担う役割はすごく大きい。SNSは自分が知りたい情報・好きな情報・信じたい情報のフィルターバブルの中に閉じこもってしまって、気候変動のような懐疑的な話だったりとかいろんな情報が横行する中で分断が生まれてしまう。テレビ・新聞・ラジオなどジャーナリズムを重んじたメディアが気候変動を報道することはすごく重要」などと述べた。市川氏は「明るい報道・話題の方を優先した方がいいとも思うが、何かポジティブな気持ちになれる新しい取り組みの事例を紹介したりなど工夫の仕方はあると思う。映像を通じてだからこそ伝わる深刻さっていうのを伝えていただけたらと思っています」などとコメントした。