2025年4月5日放送 5:30 - 6:00 フジテレビ

週刊フジテレビ批評

出演者
渡辺和洋 斉藤舞子 音好宏 石田健 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

The批評対談
調査結果公表 フジテレビの責任を検証

おととい総務省は中居正広氏の一連の問題を巡りフジテレビと親会社のフジ・メディア・ホールディングスに厳重注意を行い、今月中に再発防止策の具体的な内容を報告し、3カ月以内に実施状況を説明するよう要請した。今週月曜日には第三者委員会が調査報告書を公表し、業務の延長線上の性暴力であり、被害者に寄り添わない二次加害だと認定した。きのうは当時フジテレビの編成担当専務取締役だった関西テレビの大多亮社長が辞任を発表した。そんな調査報告書を受けての視聴者の声を紹介した。

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調査結果公表「業務の延長線上」の背景

上智大学文学部教授である音好宏、The HEADLINE編集長の石田健がゲストに登場。第三者委員会によるフジテレビの調査結果について音らは、第三者委員会の調査は可能な限り実態に迫ろうという調査内容で、しっかり立証して一つの結論を提示しているなどと評価した。今週月曜の第三者委員会による調査報告会見の様子を紹介。調査結果は「業務の延長線上」であったことについて石田らは、取引先や上司との会食は仕事なのかプライベートなのか多くの人々がグラデーションの中で各々に計っている状況がまず一般社会における現実で、いかに上の立場の人の声掛けや研修が重要だということを示唆した結果となったなどと説いた。石田らはテレビ業界において有名で長年活躍をし続ける有名人に対し知らず知らずのうちに権力を与えるような振る舞いを全員がし、神格化にまで至っていたが、近年ではテレビ創成期に出てきた芸能プロダクションで世代交代が起き始めていて、グローバルスタンダード化していく可能性もあるなどと伝えた。

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アナウンサーのキャスティングについて寄せられた視聴者の声を紹介。石田らは大事なのはアサインされた人物が妥当なのかというものを関係者全員が納得できるかにあり、現在のテレビ構造では見た目が良い・よくしゃべる・年長の芸能人を立てることが出来ることで出演機会を得ているが関係者の会議の場ではそれは納得する理由になならず、会議の場では論理立ててキャスティング理由を考える必要があるはずが現状キャスティング責任者の塩梅で決まってしまっていて、説明責任という考え方から非常に乖離してしまっているなどと伝えた。有力な取引先と良好な関係を築くため性別・年齢・容姿などに着目して呼ばれる会合があることが明らかになったことについて第三者委員会は調査報告書でその構造について、編成局幹部が若い女性アナや女性社員をハラスメントリスクにさらしながら有力出演者と良好な関係を築きキャスティング力を高める企業活動を港社長や幹部たちが率先して推進していたと分析した。石田らは女子アナという文化は日本社会全体が作り上げてきたものでもあり、若い間はバラエティなどに出演させ、旬が過ぎれば裏方に回ってもらう、こうしたキャリアの積み方は一人の女性・ビジネスパーソンとして妥当なのかを討論してきていないのも問題などと指摘した。

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調査結果公表「二次加害行為」の背景

今週月曜の第三者委員会による調査報告会見の様子を紹介し、「二次加害行為」であったことについて寄せられた視聴者の声を紹介。調査結果は「二次加害行為」であったことについて石田らは、B氏が中居氏に弁護士を紹介していることは言語道断であるのは大前提であるものの、こういうことをやってしまう人は多いと感じ、これまでウエットにしてきた部分をルール化したり何が適切かを取り決めていかないと今回のような事案はまた発生してしまうなどと警告した。また音らは公益性や公共性などを理解し行使できるからこそ免許が与えられているはずであり、そこで働く人材はトレーニングを受けているものの、それが血肉化されず目の前の利益に走ってしまったと思われるなどと伝えた。石田らは報道とバラエティーの線引が曖昧な中で成長してきたのが日本のエンタメ・テレビメディア産業であり、今回の関連する流れの中でも報道としての問題点は十分に残ったものになったなどと告げた。

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(エンディング)
次回予告

週刊フジテレビ批評の次回予告。

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