- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 菅井友香 松重豊
オープニング。母がブラジルで手に入れた世界三大希少石にも数えられる神秘の宝石。祖父が遺した焼物は500年前の大珍品!?出張鑑定は、兵庫県宝塚市。巨匠の名作が続々登場!
きょうのゲストは、松重豊。長崎県長崎市生まれ。元大関・初代豊山にあやかって豊と名付けられた。物心ついたころから大の相撲ファン。高校の文化祭で友人と8ミリ映画を撮り、映画監督を志して、明治大学で演劇学を専攻。演じる側に興味を持ち、俳優の道に進んだ。蜷川幸雄主催の劇団に入団した。28歳で映画のオーディションを受け、「地獄の警備員」に出演。名バイプレイヤーと呼ばれるようになった。2012年にスタートしたドラマ「孤独のグルメ」では、主人公の井之頭五郎を演じている。黙々とおいしそうに食べる姿が夜食テロと呼ばれ、大ヒットした。おととしの大晦日スペシャルでは、鑑定団とのコラボも実現。孤独のグルメがついに映画化。井之頭五郎がかつての恋人の娘の依頼を受け、思い出のスープを探して東奔西走する壮大な物語。松重豊は、主演に加え、監督・脚本も務めている。フランスと韓国で撮影したという。
松重豊の依頼品は、岸田劉生の掛け軸。祖父の形見分けで譲り受けたもので、本物かどうかを鑑定してほしいという。本人評価額は100万円。鑑定結果は、150万円だった。依頼品は、本物の岸田劉生の作品だった。タイトルは「秋日餘彩」。柿やミカンの皮の質感を絵の具の濃淡の使い分けだけで絶妙に表現している。主役である果物以外は一切描かず、紙全体が器のような見方もできるという。
長崎・佐世保市の岡雅三さんはグラウンドゴルフで暇をつぶす毎日だという。岡さんのお宝は当時宝石の産地として知られていたブラジルで母が手にした形見の宝石「パライバトルマリン」の指輪という。
「パライバトルマリン」はブラジル・パライバ州のバターリャ鉱山で発見されたことが名前の由来であり、ネオンブルーのその輝きからかつては1カラットあたり80ドルだったのが、2000ドルまで価格が高騰した。トルマリンとは様々な元素が入り混じったケイ酸塩鉱物の一種であり30種超という種類がり、結晶に熱や圧力を加えると電気を帯びることで電気石との呼び名もあり、2色・3色のものや、ウォーターメロンという形のものまで存在した。透き通る青に発色するためには銅が必要だがトルマリンを構成する元素は地球の表層、銅は地球の奥深くであるマントル下層にあることで交わることがないことが貴重な理由となっている。パライバ州だけでなく、アフリカでも発見されたパライバトルマリンだが、産地を問わずパライバトルマリンと呼ばれるようになった。現在もブラジルとアフリカのモザンビーク・ナイジェリア以外では確認されておらず、この貴重さから7.46カラット・6.81カラットのパライバトルマリンはオークションで約3億円という値段が付けられた。そして、依頼品は約0.5カラットだが、神秘的なネオンブルーの輝きが見られる。
依頼品のパライバトルマリン。予想額は60万円だったが評価額は100万円。飯田孝一氏は十分な大きさがありながら鮮やかで透明度もあるとしている。宝石の中には内包物が残ってしまっているがパライバトルマリンでは珍しくないことであるとともに大きなマイナスにもならないという。
今回の舞台は、兵庫県宝塚市。元々は小さな温泉街だったが1914年、阪急電鉄の創業者・小林一三が乗客誘致の一環として少女17人によるお伽歌劇を公演したところ大ヒット。これが宝塚歌劇の原点となっている。宝塚大劇場は客席2550席で毎公演ほぼ満席となり、華麗なるステージは観客を夢の世界へと誘う。また宝塚市は、ウィルキンソンタンサンの発祥の地でもある。1889年ジョン・クリフォード・ウィルキンソンが狩猟中に湧き水を発見したところ、良質な炭酸鉱泉であり、そこから工場を設け生産を開始した。
まずは1歳の息子にメロメロな福永修也さん(35)。お宝は東山魁夷の風景画。去年の正月に初めて息子を連れ広島に帰省した時、骨董好きの父からプレゼントされたという。本人評価額は100万円。父からは「絶対本物だから安心して行ってこい」と言われたそう。しかし結果は500円。安河内さんは「あまりにも偽物、絵もサインもあまりにも違いすぎる」とコメント。もし本物であれば5000万円以上はするとのこと。
続いては毎年新たな目標を立てている尾崎信子さん(64)。お宝は野間仁根の油彩画。30年ほど前に自宅を新築した際、実家の父がお祝いとして贈ってくれたそう。番組を見ていたところ野間仁根の作品が120万円の査定額だったため、今回持ってきたとのこと。本人評価額は70万円。結果は150万円。今回の依頼品の作品名は「薔薇」、描かれたのは1960年代以降であり本物だという。山村さんは「自由で生命力に満ちたいい作品」とした。
続いては趣味は日本画という佐治孝眞さん(78)。お宝は湖東焼の壺。湖東焼とは江戸時代、彦根藩の御用窯で藩主・井伊直弼監修のもと焼かれた。制作期間が極めて短かったため幻の焼物と言われている。依頼品の壺は骨董好きの祖父が大切にしていたもので、以前骨董商に見てもらった際は100万円以上と言われたそう。本人評価額は50万円。
湖東焼の壺の鑑定結果は本人評価額と同じ50万円。森さんは「とてもいい作品、胴の部分が太鼓になっていて、龍や唐草などとても丁寧に描かれている」と話し「出来の良さから井伊直弼が作らせたものだとわかる、とても珍しいので大切になさってください」とコメントした。
兵庫県宝塚市で出張!なんでも鑑定団。小西慶子さんは27年前父親が経営する宝塚グランドホテルでの出張鑑定団を見たという。2003年にホテルは廃業した。お宝は「富田渓仙の掛軸」で40年ほど前父が借金のカタで預かったものだという。本人評価額は50万円だったが結果は100万円で本物だった。
兵庫県宝塚市の出張鑑定団、若林愛子さんは3年前からピアノに挑戦している。「東郷青児の油彩画」中学1年生の時父から贈られたものだといい結果は200万円で本物だった。
神奈川県川崎市の磯田真子さんは姉のフランスでの結婚式には出られず父の代わりに出演した。祖父の博弌さんが友人から貰ったもので朝鮮半島で作られた300万円の価値があると豪語していたということ。
依頼品は鶏龍山の壺。400~600年前に朝鮮半島で作られたとネットでは書かれていたものだという。骨董屋で買ったものだという。1300年代末から約150年の間で朝鮮半島で極めて独創的で奔放な焼き物が作られた。これを粉青沙器と呼び、鶏龍山はその1つ。それまで朝鮮半島では高麗青磁が主流だったが、高麗王朝の衰退とともに技術も低下。朝鮮王朝が成立すると、国力が上がり、白磁が誕生。その技術が普及したのは1500年代半ばだった。過渡期に作られたのが粉青沙器。鶏龍山は鉄絵の具で絵付けした技法で鶏龍山麓の釜で主に焼かれたことが由来。図柄は魚や鳥などの生物や植物が多い。粉青沙器は白磁の普及とともに姿を消したが、室町時代後期に日本に伝わると、鶏龍山は珍重された。依頼品は幅25cm、高さ18cm。牡丹が描かれ、側面には釉薬が流れた跡もみられる。
鶏龍山の壺を鑑定。本人評価額は300万円だが、結果は700万円。朝鮮王朝前期に作られた俵壺で間違いないとのこと。釜の中で立てて焼くという。赤レンガ色の鶏龍山独特の土が見えているという。主に酒瓶として使われたものだという。
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