- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 菅井友香 三田友梨佳
きょうのゲストは、元フジテレビアナウンサーの三田友梨佳。1987年、東京・日本橋生まれ。実家は、大正元年創業の老舗料亭。高校時代、英語のスピーチコンテストに参加したことをきっかけkに、人に何かを伝える仕事に就きたいと思うようになり、2011年にフジテレビに入社。結婚を経て、2023年にフジテレビを退社し、同年に生まれた第一子の育児に勤しみつつ、昨年からはフリーアナウンサーとして活動を再開している。
三田友梨佳のお宝は、尾形光琳の屏風。亡くなった祖父の物だという。家族会議の結果、より価値の高そうな屏風を鑑定に出すことに決めたという。本人評価額は、300万円。鑑定結果は、10万円だった。尾形光琳の作品ではなかった。本物なら、10億円以上の価値があるという。江戸時代末、藤原定家の歌を題材とした作品だという。
今回広島県・呉市に住む6年前に番組に明治時代の紙幣26点を鑑定依頼した飯川松義さんが持ち込んだのは日本銀行発足前の明治初期に発行された第十五国立銀行券10円札。この国立銀行は金貨を持っておらず不換紙幣しか作れなかった当時の明治政府が資本力のある民間銀行に紙幣発行権を与えた銀行のことで、第十五国立銀行はそのうちの一つ。ただこの紙幣が出回るやいなや多くの人が金貨と交換し始め、西南戦争の混乱もあったことで紙幣の発行元を統一させることで安定化を狙い、政府が日本銀行を設立したことで国立銀行発行の紙幣は世の中から姿を消した。
国立銀行券 10円札の本人評価額は購入額と同じ530万円で、結果は本物で650万円だった。
今回の舞台は山口県下関市。古来より本州と九州と結ぶ要衝として栄え、度々歴史を揺るがす戦いにもなった。最も有名なのが壇ノ浦の合戦で赤間神宮には源氏に敗れ僅か8歳で平家一門とともに海に散った安徳天皇が祀られている。下関名物と言えばフグ。日本で唯一フグ専門の卸売市場があり、今年の初競りでは1キロ万8000円の値がついた。カモンワーフはフグ料理をリーズナブルに楽しめる観光スポットで、中でも今大人気なのがたこの代わりにふぐの切り身を入れた「ふぐ焼き」。
戸次睦次郎さんの依頼品は「綺麗な石」。30年程前、沈没船の引き上げなどを来なうサルベージ会社に勤務していた時に貰ったという。本人評価額は10万円。結果は2万円。川上紳一は「蛍石と呼ばれる鉱石で、手に入りやすいもの。」などと話した。
竹中恒彦さんの依頼品は「彩色備前焼の浦島太郎形の香炉」。釣り竿と玉手箱を持った浦島太郎が奇妙な亀の背中に乗っている。7年程前、馴染の骨董商から80万円で購入した。本人評価額は80万円。
竹中恒彦さんの依頼品「彩色備前焼の浦島太郎形の香炉」の評価額は100万円。森由美は「彩色備前の香炉で江戸時代に作られたものとみられる。」などと話した。
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- 下関市(山口)
山崎さんのお宝は、明治時代に活躍した下関出身の日本画家・富田壺僊の画帖「硯海勝地 」。硯海とは、関門海峡のことで、海峡周辺の景勝地とそこに暮らす人々の姿が26枚にわたり描かれている。18万円で購入したという。本人評価額は30万円。鑑定結果は、35万円だった。本物の富田壺僊の作品だという。亀山八幡宮などの歴史的跡地に加え、風光明媚な六連島などを素直な筆使いで描いている。下関ならではのお宝と言えるという。
尾崎さんのお宝は、桃山時代の志野焼の鉢6点。別々に買い集めたもので、うち1点には、志野焼の人間国宝・荒川豊蔵の極書もついている。ネットオークションで、1点4万円ほどで落札したという。本人評価額は、500万円。鑑定結果は、3000円だった。極書も含め、すべて偽物だという。本物なら、2000万円の価値があるという。
紺野さんのお宝は、江戸時代後期に活躍した絵師・松村景文の掛け軸。実家に代々伝わるもので、50年ほど前、1500万円の価値があると書かれた資料を父親が見つけたという。本人評価額は、500万円。鑑定結果は、5000円だった。松村景文の作品ではなかった。
依頼者の河野俊明さんは父が他界し母もコロナのために面会できずにいる中で笑顔を失ったものの、妻・麻由美さんからは卓球を勧められたことで元気を取り戻したことを感謝しているという。そんな河野さんは100万円で山口県ゆかりの画家・香月泰男の絵を売りたいというインターネット上の情報を聞いて、貯金を崩して買ったのだと言う。このことから興味を得て香月泰男の絵を他にも購入してしまったと明かした。3点の絵は水彩の2点が100万円で、油絵の「犢」という作品は200万円だったという。
香月泰男のアトリエは廃材や空き缶でこしらえたおもちゃも多く並び、楽しげな人々や愛らしい動物などぬくもりのある作品も多いが、痩せこけた無数の顔が横たわる遺体に手を合わせる「涅槃」など戦争の残酷さを訴えた作品も見られる。山口・三隅村(現長門市)の生まれで両親が相次いで出奔した寂しさを紛らわすように幼い頃からひたすら絵を描き続け、東京美術学校を卒業すると美術教師をしながら製作に励んだ。独自の画風を求めナイフで無数の線を刻んだり、主役を画面の隅において空間の広さを表現するなどした。私生活でも1938年に妻と結婚したが、1943年に入隊することとなる。満州・ハイラルの駐屯地からは毎日のようにはがきを送っていて、文通の際には利き手を失っても画家としての人生が絶えないように左手を使ったという。しかし、敗戦後に待っていたのはシベリア抑留だった。零下35℃という極寒の中で骨と皮になるまで働かされ次々に仲間が死んでいく。その死に顔だけでも遺族に見せたいとこっそりスケッチしたものの、ソ連兵に見つかるとこれも取り上げられてしまった。それでも、1947年に帰国を果たした。自らの体験を絵にするためキャンバスへ向き合う。収容所で亡くなった仲間を土に埋める男の姿が描かれた「埋葬」などを手掛けたが、悪夢と向き合う辛さからシベリア・シリーズは2年で中断してしまった。その代わりに日常のありふれた光景を描き、全てのものがただ平凡に存在できる愛おしさを描き、故郷を私の地球と読んでこよなく慈しんだ。再びシベリアを描き始めたのは中断から10年後のことで、絶望の中で見た太陽を黒と褐色で描いた「黒い太陽」や、地の底から仰いだ空を描いた「雲」、死と隣り合わせの恐怖や戦友への哀惜や鎮魂を描いた「運ぶ人」「復員<タラップ>」などとなっている。シリーズは57点にのぼったが、1974年に心筋梗塞のために倒れた。62歳だった。イーゼルにかけられていたのは「渚<ナホトカ>」という作品で、帰国のための船に乗った港町・ナホトカの様子が描かれていた。
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- DNPアートコミュニケーションズナホトカ(ソビエト連邦)ハイラル(満州国)三隅村(山口)兎北へ西へ埋葬埋葬(下図)山口県立美術館復員<タラップ>心筋梗塞愛知県美術館散歩新聞東京国立近代美術館東京美術学校東京藝術大学桐水鏡涅槃渚<ナホトカ>特選自画像運ぶ人長門市(山口)雲香月婦美子香月泰男香月泰男美術館黄えびね黒い太陽
依頼品は3点。明るい黄色を背景に茶色の子牛が寝そべる姿を描いた油彩画「犢」は復員から2年後でシベリア・シリーズを中断した昭和24年に描かれた物となっている。水彩画の「矢車草」と「菜の花」は色彩は控えめながら質感を描き分けるこだわりが見られる。
香月泰男の絵3点に対する河野さんの本人評価額は400万円だったが、評価額は1100万円だった。山村浩一氏は「犢」は600万円の価値がありシベリアでの苦しみが書けなくなった1949年の作品で、褐色の子牛と現職の背景の温かみが感じられる作品と紹介。「菜の花」は300万円でシベリアに再び向き合えるようになった時代のものだが、菜の花をクレヨン・水彩・木炭で描き楽しさが感じられる作品と紹介。「矢車草」は200万円で多様な色を使うのは珍しく薄墨でぼかすことで花を際立たせる手法が取られていると紹介。
お宝鑑定の依頼を募集している。宛先は106-8007 テレビ東京 開運!なんでも鑑定団係へ、住所や氏名などとともにお宝の写真・エピソードを添えて応募することで可能となる。詳しくはテレビ東京 鑑定団で検索。
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WBSは「食料品 値上げ続く」など。