2023年9月3日放送 13:05 - 13:45 NHK総合

首都圏いちオシ!
今すぐできる!首都直下地震への備えアナウンサーが防災やってみた

出演者
合原明子 井上裕貴 
(オープニング)
オープニングトーク

今月1日で関東大震災から100年が経過した。今回は大地震への備えについて伝える。

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関東大震災
オープニング

オープニング映像。

今すぐできる!首都直下地震への備え アナウンサーが“防災やってみた”
関東大震災100年 いま備えたい“防災ノウハウ”

今回は防災の知恵を伝える。ゲストは地震学・防災教育が専門の大木聖子准教授。代々木公園では防災イベントが開催中で後ほど中継で伝える。今年は関東大震災から100年の節目。首都直下型地震に超注意の期間に直面したと専門家は捉えている。マグニチュード8クラスの大きな地震は約200年の周期でくり返されていると考えられている。関東大震災が経過し後半の100年に突入し首都直下型地震が起こる期間に入ったと考えられる。防災ラインナップは「火災への備え」「揺れへの備え」「子どものための備え」「長期避難生活への備え」。首都直下型地震ででの東京都の被害想定は火災による人的被害で約1万人が負傷し約2400人が亡くなると推計されている。

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代々木公園元禄大地震関東大震災首都直下型地震
火災への備え 消火器 正しく使えますか?

消化器を使うときはまず、消化器を炎の近くに運び黄色い安全ピンを抜く。そしてホースを外し、火に向けてからレバーを握る。消火剤は炎ではなく、燃えている物にほうきで掃くようにかけるのがコツ。まんべんなく消火剤をまいて燃え広がるのを防ぐ。

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日本災害医学会消防庁消防研究センター
火災の備え もしものときの“初期消火”

消化器で対応できる火災の目安は床から燃えている場合は目線まで、腰の高さから燃えている場合は天井に届くまで。それ以上の場合は避難することが大事。東京消防庁の施設や自治体の施設などで積極的に消化器を体験することが大事だという。ミニ消化器は1本5000円~1万円。他にもスプレータイプなどがありキッチンなどに起き備える。期限は約5年。大災害の場合は避難することが大事で500m以内に2本の煙がたったら避難する。

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東京消防庁
揺れへの備え 最多の被害予想

続いて揺れへの備えについて。関東大震災では火災での死者が多かったが、首都直下型地震では揺れへの被害が多くなっている。東京都の被害想定は揺れなどの場合、負傷者が8万人以上。

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関東大震災首都直下型地震
揺れへの備え 命を守る部屋づくり!

何も知らされていない井田アナは部屋に通され地震が起きてもケガをしない対策をするよう指示された。危険な箇所をチェックし、防災グッズをホームセンターで探し合計7000円ほどのグッズを購入。部屋に戻り対策開始。大木さんが評価。枕元付近には落下の恐れがある思いものは置かないほうが良い。大木さんによると寝る場所や避難口となるドア付近には転倒する可能性のある家具を配置しないことが大事だという。家具の向きを変えて避難口を塞ぐ可能性を減らすことができる。

揺れへの備え 命を救う“ひと工夫”

#防災やってみたでは寝ている間に地震が起きたときの対応を伝えた。ベッド脇に置いて欲しい3アイテムはヘッドライト・笛・スニーカー。

防災イベント“TOKYOもしもFES渋谷”

代々木公園で開催中の防災イベント「TOKYOもしもFES渋谷」と中継をつないだ。様々な体験コーナーが設けられ、防災グッズの展示・販売も行われている。2日間開催され50余りのブースが出展している。防災食のレシピ講座が行われていた。作っていたものは鯖を使ったレシピ。ポリエチレン袋を使い材料を入れ振るだけで完成。防災キッチンカーでは食育に携わる法人が作った。災害の拠点になることを目的に作ら、500人分の備蓄している。さらに簡易トイレや担架など備蓄している。キッチンカーはホワイトボードにもなり災害伝言板として使えるようにしている。全国で障害物レースを企画する会社が障害物コースのブースを展示。災害時に想定される体の動きができる障害物を揃えている。

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TOKYOもしもFES渋谷2023代々木公園
子どものための備え 代用おむつの作り方

合原明子アナが家のものでおむつの代用品を作る事に挑戦。ポリ袋やスポンジ等でなんとか代用品を作った合原アナ。岬さんはきつく縛り過ぎで材料を使い過ぎだと指摘。タオルとビニール袋だけで代用品は作れるのだという。まず、袋の持ちて部分と両脇部分を切り開く。次に、袋の上にタオル等を敷き、袋の持ち手をお腹の上で結ぶ。そして、袋の下側をお腹の上の結び目の下に通し、固定したら完成だ。袋の大きさを変えれば大人用を作る事も出来る。

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日本災害医学会東京備蓄ナビ
目安は1週間分 必要な“備蓄”とは

備蓄が大事で最低でも3日分、できれば1週間分の食料・水を備蓄して欲しいという。東京都が運営する「東京備蓄ナビ」で各世帯に合う備蓄量などを提案してくれる。使い方は簡単で3つの質問に答えるだけ。まず一緒に住んでいる人の性別・年代を答える。続いて住まいの種類を聞かれ戸建て・マンションなどの集合住宅から選ぶ。そして飼っている動物を答える。すると1週間分の備蓄がリスト表示される。成人男女1名ずつ・乳幼児1名の想定で1週間の備蓄品は水59L、レトルトごはん42食、簡易トイレ70回分、おむつ70個など。さらに専門家は防臭効果のある袋も備蓄し生ゴミや排泄物を入れ使うことを勧めた。さらに自分用にカスタマイズしてほしいと語った。スペースのない場合の備蓄にはローリングストックの考えがあり使った分だけ買い足す方法が良い。

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東京備蓄ナビ
長期避難への備え“おいしい料理”の調理法

最後の項目「長期避難生活への備え」。教えてくれるのは災害時の料理を研究している今泉マユ子さん。熱に強い高密度ポリエチレン製の袋を用意し、すき焼きの食材と調味料を入れ揉み込む。袋の空気を抜くと味が染み込みやすくなる。続いて水・カセットコンロ・鍋を用意。鍋底に直接、袋が触れないよう耐熱皿を入れてから袋を入れる。鍋の半分ほどまで水を注ぎ、火にかけ沸騰したら中火で15分・火を止め5分蒸らしたら完成。この調理法はいくつかの料理をまとめて作ることができガス・水を節約できる。今泉さんは調理法を普段の生活でも試してほしいと語る。

(エンディング)
きょうから実践! 命と暮らしを守る防災

大木さんは「地震が起きたら豆乳鍋にすると決めている。地震が起き停電すると冷蔵庫が使えなくなる。食材がダメになるので鍋にする。豆乳は常温で保存で数ヶ月ができ、ローリングストックしている。想像すると何が必要か分かる」などと語った。さらに「首都直下型地震と聞くと終わりだと考える方が多い。だが今まで地震・災害を経験し教訓を得てきている。対策のしようのない災害ではなく対策できる災害である。1人1人に改めて今で何が出来るかを備えて欲しい」などと語った。また「自分が大切に思う人を思い浮かべてほしい。そういう人を守るために何ができるかと考えると自分が生き抜かなければならないし、どういう備えが必要か考え行動に移すことができる」などと語った。

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首都直下型地震

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