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オープニング映像が流れ、高専ロボコン2023が今年も開幕。北海道地区大会に出場したのは函館、苫小牧、釧路、旭川にある4つの高等専門学校から8チーム。学生が半年かけたロボットで競技に挑む。
10月、「高専ロボコン2023 北海道地区大会」は苫小牧工業高等専門学校で開かれた。ことしの競技名は「もぎもぎフルーツGOラウンド」。2つの障害物を乗り越えながらフルーツを収穫するルールとなっている。赤・青の対戦形式でフルーツに見立てたカラーボールをどれだけ多くもぎ取れるかを競う。フルーツは種類ごとに特典がことなり高い位置にあるほど高得点となっている。ロボットは反時計回りにコースを走りながらフルーツを収穫するがコースには角材で高さ違ったり、ロープがはられたコースなど障害物もある。ロボットは収穫しスタートゾーンに戻りカゴにいれると得点となる。2周目からは各チームお助けアイテムを使うことができ高いところにあるフルーツをいかに収穫するかがアイデアの見せ所。競技時間は2分30秒でフルーツを獲得した得点を競う。大会会場のウラでは学生たちが試合直前まで調整し競技に挑む。競技は出場8チームを2グループにわけそれぞれ2試合ずつ対戦。各チーム上位2チームが決勝トーナメントに出場でき、全国大会にすすめるのは優勝チームと審査員の推薦チームだけ。
第1試合は函館高専A vs 旭川高専A。函館高専Aが作ったロボット・オール電化は前輪に大きさの違う車輪をつけ角材を乗り越える作戦で、フルーツの回収は掃除機で吸い付けるという。旭川高専Aのロボット・untraceはコンパクトとなっており、方向をかえられる小回りがきくタイヤとなっているが障害物についてはエアコンプレッサーで持ち上げよける。釣り竿にネットを取り付けたお助けアイテムで高得点を狙う。試合が開始されたがどちらも本来のちからが発揮できず、フルーツの収穫ができず得点ならず審査員の判定により旭川高専Aが勝利となった。これには開催時期がいつもより早まり作る時間が短かったことも要因だという。
第2試合、釧路高専A×旭川高専B。釧路高専Aのロボット・TRYの特徴はクローラーというベルト状の足回りを使い角材を乗り越える作戦。フルーツは伸び縮みするアームで引っ掛けて獲得する。旭川高専Bのロボット・クグランのクローラーで段差をこえる作りとしており、フルーツをとるお助けアイテムはくまででフルーツを下から突き上げ落とす。一番の工夫はロープの超え方だという。試合が開始、旭川Bは角材を乗り越えロープはロボットを通り抜けるつくりとなっており時間短縮。釧路高専Aはトラブルによりスタートすることができず、旭川Bが1-0で勝利となった。
第3試合、苫小牧高専B×釧路高専B。苫小牧Bのロボット・キャサリンは放射状の大きな車輪をあげたり引っ掛けることでロープや障害物を乗り越える作りとなっている。フルーツは大きな網で回収するという。釧路Bのロボット百穫りは、大きなタイヤで角材を乗り越え、フルーツは鍵型のアームで引っ掛けて落とす仕組みとなっている。試合が開始、苫小牧Bが障害を乗り越えフルーツを獲得するも、釧路Bはトラブルにより一度スタートへ戻り再スタートするが角材を乗り越えられず。苫小牧B11-0釧路Bと苫小牧Bが勝利した。
第4試合、函館高専Bvs.苫小牧高専A。函館高専B「millefeuille win」、こだわりはフルーツの回収方法。滑らかな5枚の部品でしっかりとフルーツを掴むことで確実な得点を狙う。苫小牧高専A「Logically Banana」、こちらもフルーツの回収方法が特徴的。矢印の形をした突起の間にフルーツの根っこを引っかけて止まらず前進して回収する。試合開始。苫小牧はスタートにてこずる。函館はフルーツを取ろうとするもリトライを申告、リスタート。両チーム無得点で試合終了。判定で函館が勝利。苫小牧はロボット操作に使っていたコントローラーの電波が会場のスマートフォンなどの電波と干渉し動かせなかった。角材を乗り越える機構、ロープを通過する機構、果物を回収する機構。3つの動きを一つのロボットに搭載することがとても難しい。これらを制限重量30kgギリギリに収まるよう工夫する必要があり、それには高い技術力が求められる。
函館Avs.釧路B。函館Aは重量オーバーのためやむなく補助的な部品を外した。その為、思うように吸い込めない。釧路Bはロボットが動かず。両チーム無得点、判定で函館Aが勝利。2試合負け越しで釧路Bの敗退が決定。
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旭川Avs.苫小牧B。旭川Aはロープをくぐり抜けた。苫小牧Bは4点。旭川Aはリスタート。苫小牧Bは一周を終え果物を回収し40点。苫小牧Bが2勝目を挙げ、決勝ラウンド進出決定。函館Aと旭川Aは互いに1勝1敗の無得点、審査員判定で旭川Aが決勝ラウンド進出。
釧路高専A×苫小牧高専Aの戦い。苫小牧高専はスタートから好調だ。対する釧路はスタートゾーンからロボットが動かない。苫小牧が2点を獲得し勝利。ここで釧路の敗退が決定。
旭川高専B×函館高専Bの戦い。旭川が前に出てくだものをとっていく。位置を合わせながら進んでいく。函館は位置を合わせ果物を確実にとっていく作戦。旭川はすばやく一周し高得点のフルーツを獲得していく作戦だが函館が勝利。旭川のロボットがロープに絡まったことをみて、試合終了5秒前に低得点のフルーツをとった函館が決勝進出。苫小牧が決勝へ進むことが決定。
苫小牧高専BとAの苫小牧同士の戦い。Bのロボットは生涯を乗り越えていく堅実派。一周をこなし40点を獲得している。こだわりは大きなコントローラーだ。先輩から受け継いだロマンを担いで決戦。Aは予選で2点獲得した高学年のチームだ。3Dプリンターを使ってロボットを作ったのは彼らの伝統だ。準決勝のスタート。互いにスタートをきる。フルーツをとりつつ前にすすむ。勝ったのはB。大きなコントローラーを背負ったチームだ。Aチームはここで敗退。
旭川高専A×函館高専Bの対決。タイヤがもちあがる高性能ロボットをもち勝ち上がった旭川だがアクシデント発生。函館はフルーツを着実にフルーツを回収できるロボット。このうらには巧みな制御があった。スタートは旭川が障害を乗り越えスピードがある。函館はスタートが切れないなか、旭川は前にすすむもリトライを申請しつつ前にすすむ。試合終了。両チームとも得点なしで審査員の判定で旭川が進出。
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苫小牧高専Bと旭川高専Aの対決。苫小牧は生涯をすすむなか、旭川はスタートが切れない。苫小牧が半周をまわったところで旭川がスタート。苫小牧がスタートゾーンにもどりフルーツをとっていく。両校の声援が大きくなる。苫小牧が26年ぶりの優勝となった。
全国大会の推薦チームを発表。北海道地区からは障害を超えフルーツをとったチーム「旭川高専B」となった。彼女たちが喜んだのは大会3日前にリーダーが体調をくずし大会にでることができなかった。リーダーを全国に連れていきたいという思いがあったのだ。
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36回目のロボコン。大会史上難しい課題をのりこえ感動させた。北海道代表の2つのチームはどんな活躍をみせてくれるのか。将来の日本をになう技術者の卵の活躍に期待。
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2023年11月23日(13:05)