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日本にはレソト王国大使館があるという。その大使のレツェディスィツォエ・テコ閣下。レソトは周囲の国に囲まれた約3万平方kmの国でその中に230万人の人々が暮らしている。レソト最大の特徴は国土のほぼ全てが標高1400m以上。高尾山の頂上の2倍以上の高さに位置する天空の王国。
日本から合計27時間かかるというレソト。国内唯一の空港のモショエショエ1世国際空港がある。外気温は8度。そこにはコーディネーターのジャスティス・カリベさんの姿が。年間を通じて気温の変化が激しく、日本と同じく四季があるが日本とはほぼ真逆だという。ジャスティスさんはレソト一有名なプロカメラマン。写真を通じてレソトの文化に届ける活動もしているという。今回はレソトオススメスポットを教えてもらう。
首都マセルは近代的に発展しており、レソトで唯一都会の顔をのぞかせている。標高は1600mのい位置にある。まず向かったのは行列のできる人気店でチキンを販売していたが、その下にはパパというとうもろこしに粉を練って作るレソトの主食がありごはんのようなもの。通過単位はロチで1ロチは8円。甘じょっぱい角煮のような味がするという。アフリカのスイスと呼ばれるレソトではアフリカでは珍しく雪が降る国で今回、その雪に見舞われた。次に向かったのはマセルの中でも賑わうエリアへ。果物や靴、野菜などを販売していた。標高が高く、1年を通して涼しい気候の続くレソトは、キャベツのような暑さに弱い野菜にとっては理想的な環境。この気候をいかし、農業が国の主要産業に。その食事の中心はなんといってもお肉。牛、豚、鶏、ヤギ、羊とどんなお肉でもバーベキュースタイルで楽しめる。街のいたるところにお肉を焼く店がある。変わった場所には洗車場に、併設されたスペースでお肉を販売している。洗車が終わるまでの間にお肉を焼いてもらえるという。味付けは塩コショウとスパイスが多め。お肉を焼く係と洗車を兼務。こうして洗車を眺めながらお肉を食べるという。
またマセルではレソトで唯一日本食の食べられる店が。ポーク・タンカツというメニューはとんかつのことだった。他にもヒロシマ・バーベキューという名前の料理も。出てきたのはバーベキューソースで焼き上げたピザが登場した。コーベ・スシはアボカドとオーロラソースにイカが入ったお寿司だったが、料理名はオーナーが知っている日本語をつけた料理だった。さあにマセルにはレソトのテレビ局も。Lesotho National Broadcasting Servicesは政府運営の公共放送機関で主にニュース番組などを放送している。現在オフィスを建て直しており、現在は仮オフィス。中継車は電波塔などがあり、収録が行われているスタジオへ。この日はバラエティ番組の収録をしていた。
次に向かったのはジャスティスさんのお母さんの故郷のふるさと。天空の王国と呼ばれるレソトの中で絶景が広がる山の上にあるのはハ・セカンツィ村。伝統的な暮らしを続けている小さな村だという。家畜の数が人口230万人より多いという。出発から2時間では車で行けそうな道がない。レソトの移動手段は車もしくは馬が主流。都心部では車もあるがそれ以外の地域では馬移動のほうが便利なこともしばしば。現在は隣村にいる番組スタッフ。次の馬が来るまでにハ・フォチャネ村を案内してもらうことに。その住居は伝統的なモコロ。壁や土や石を積み上げて造られているという。家が丸い形をしているのは山岳地帯ならではの理由があるというが、それはなに?と問題が出た。丸くすることで強風に耐えやすく、四角い場合は風が正面のかべにぶつかって1箇所に強い圧力がかかる。一方で丸い家はどの方向に風が吹いても壁がカーブしているために風を横に流し一点に集中しないのでこわれにくいという。
レソトの伝統的な住居モコロの中は暖を取るために家の中でも煙をたいている。天井が高い造りで、藁で固められている。藁は断熱性と保湿性があり、夏は涼しく冬は暖かくなるという。そして床は牛の糞を固めて造られている。そして隣の家にもう一つの家があり、壁がブロックで造られていて、中に入ると、普通の家と同様にキッチンやソファなどがあったが、伝統的な家屋に住んでいた人々の家で、こうして近代的な家と2つの家を持つ家族も少なくはない。そこに迎えの馬が登場した。
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- ハ・フォチャネ村(レソト)馬
番組スタッフは1時間かけて馬で目的地のハ・セカンツィ村へ。高い山々に囲まれたレソトの地形は、国の成り立ちに深く関係しており、南アフリカの中に存在する理由。19世紀諸島にアフリカでは民族同士の領土争いが行われた。そんな争いから逃れて高い山々へ身を寄せた人々がいた。その後南アフリカが勢力を拡大していく中で多くの民族が取り込まれていったが、この高い山々に逃げ込んでいた人々は外から攻め込まれることもなくこの地にそのまま住み着き、レソトという国が始まった。そして出発から2時間弱でハ・セカンツィ村に到着した。その標高は2350mで富士山の登山口の五合目ほどの高さで暮らしている。その家の造りはどこもレソト伝統的な石造り。ひと家族一つの家で、寝る時は床全体にマットを敷いて皆で雑魚寝する。トイレは臭い防止のために外にある。家の中では地ビールを製造。造られていたのは、レソトの家庭で親しまれる伝統的なお酒のジョアラ。原料はソルガムという穀物で、そこにとうもろこし粉、水、イースト菌をいれて発酵させてつくる。甘みと酸味があり栄養価が高く食事代わりにも。村の中にはキャベツがあり食料は基本自給自足。また。レソト各地の村は電気が通っていない村が多いという。そのために暖を取るために、調理をするにも暮らしの基本は火起こし。また水は山や丘の湧き水、小川から引いた共用の水道がある。
また家の特徴には家の屋根にタイヤが置かれているが、これは家を雷から守るため。標高が高いレソトの村では、急な雷雨が多くタイヤで雷対策をしている。この時期は学校が冬休みのために子どもたちが村中をかけまわる。山の下の学校にいくまでに片道2時間歩いて通っている。そして夕飯作りでは、パパを作る。とうもろこしの粉を水にとかし、よく練って蒸してからマッシュポテト状になったら完成。その家の中ではヤギ肉を捌いていた。また牛は富の象徴で、子どもの学費などにもなるという。そしてヤギ肉のレバーや脂身を調理。脂身は水に入れて熱を加えるだけの調理。レバーや調味料を入れて完成。ヤギ鍋やステーキにして食べた。
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- ハ・セカンツィ村(レソト)ヤギ牛
レソトの山間の町のセモンコンへ。アフリカ最大級の絶景スポットがあるという。その町の名前は絶景の滝の名前から来ている。その滝はアフリカ最大級の落差をほこる絶景スポット。馬で山道を登り1時間、標高2200mの先にマレツニャーネの滝がある。
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- セモンコン(レソト)マレツニャーネの滝
レソトの山間の町のセモンコンのマレツニャーネの滝はアフリカ最大級の落差192m。滝から立ち上るしぶきが煙に見えることから現地の言葉で煙の場所という意味で、町名は英語のSmokeが元になった。
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- セモンコン(レソト)マレツニャーネの滝
レソト北部にある絶景スポットを紹介。雪景色がみられるということで車で4時間半かけむかった。圧倒的な雪景色をみたあと、アフリスキーという南部アフリカ唯一のスキーリゾートに到着。アフリカ人に大人気で、珍しい雪は永遠の愛を誓う場所になっているという。富士山とほぼ同じ高さから見える雪景色を紹介。
レソトのセーイソ王子から連絡が入り、ジャスティスさんの紹介もあって王室にむかうという。しかし、その際にはある衣装を着るのが必須。それはイギリス保護領だった19世紀に伝わってきたもの。その衣装を手に入れるべく首都・マセルへ。レソトの人々が日常的にまとっているのがバソトブランケット。王族に会う場合には羽織っていればどんな柄でも失礼にはあたらない。翌朝向かうのは皇居のような場所マツィエン。
レソトのセーイソ王子と面会した。英国のヘンリー王子と親交が深く、HIVや孤児支援などの社会貢献活動に尽力している。セーイソ王子は市民と普段から交流が深いという。そのために車も自身で運転しショッピングセンターに通うなどカジュアルだという。
レソトのセーイソ王子はレソトの未来に初代国王のモショエショエ1世が残した哲学のように皆で話し合い、尊重し公正であるべきと考えており、セーイソ王子はそうあるべきと考えていると語った。
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