- 出演者
- 土屋伸之(ナイツ)
今回は世紀末美術を特集。心の内面や精神世界を描いた作品がテーマだと解説した。1910年代のフランスは工業化が進んで人々に豊かさをもたらしたが、一方で治安の悪化や公衆衛生の悪化、貧富の格差が広がったという。こうした社会の変化に敏感に反応したのが芸術家たちだった。価値観が歪む混沌とした世相を映した作品は世紀末美術としてヨーロッパ全域に広がった。
世紀末美術は19世紀末の社会の空気感に影響を受けて生まれた美術だという。この時代は芸術家の内面を重視したような作品が次々に誕生したという。
世紀末美術の先駆者であるモローを特集。モローは神話や聖書などの古典的な題材を取り上げながらも、それまでになかった奇抜な発想で幻想的な絵を描いている。そこで「オイディプスとスフィンクス」や「出現」などの作品が紹介された。
次はルドンを特集。20歳の頃に植物学者に出会い、当時最先端だった顕微鏡を覗いており、そこから想像力を掻き立てられて画家を志すようになったという。そして幻想的なモノクロの作品を次々に発表した。 そこで「眼=気球」「蜘蛛」「キュクロプス」などの作品が紹介された。ルドンの作品は文学界にも影響を与えていると解説された。
近代化による価値観の揺らぎを敏感にとらえた世紀末美術と同じように登場したのがウィーン分離派だという。ウィーンでは伝統的な美術が主流だったが、それに抵抗する気鋭の美術家が分離派を結成したという。代表的な画家としてクリムトやシーレがいる。
西洋美術ニュース。「ファムファタル」という「運命の女」について考える。転じて男を破滅させる魔性の女という意味があるという。サロメや人魚、旧約聖書に出てくるユディトなどが。「ファムファタル」として描かれているという。
- キーワード
- ユディト I
価値観が揺らぐ時代を写した世紀末美術は、新しい実験的な作品が出てきてそれがヨーロッパ全体に広がった。そこでクノップフ「愛撫」などの作品が紹介された。
ムンク「叫び」について話題になった。ムンクは5歳の頃に母を亡くし、14歳の頃に母の代わりだったが姉を亡くしている。初期の作品「病める子」には姉のイメージが投影されていると言われているという。「叫び」は30歳の頃の作品で、スタジオで田中久美子が作品について解説した。
- キーワード
- エドヴァルド・ムンク叫び思春期病める子
エンディングでは今回の「世紀末美術」の特集で新たな目覚めはあったか話題になった。
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