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オープニング映像。今日は亡き人への思いを真珠に託す家族を紹介する。
三重県・英虞湾。温暖な気候を活かして真珠の養殖が盛んに行われている。4月、真珠作りはもととなる核作りから始まる。田中英樹さんは、遺灰を使った真珠を作っており、遺灰と粘土を混ぜ合わせ核を作る。この核を貝に入れて沈めることで真珠になるのだという。6月、田中さんのもとを訪れたのは1年前に娘さんを亡くしたという川相さん。娘さんは新型コロナウイルスのワクチン接種後に体調を崩し亡くなったという。耐えられない、辛い日が続く中、川相さんは「自分の命がどうなっても良い」と考えるようになったという。そんな川相さんが頼ったのが真珠だったという。川相さん自ら娘さんの遺灰を使った核を貝の中に入れる。100個ほどの核を貝に入れたが、真珠になるのは2割ほどだという。
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田中さんは38歳で結婚し、5年後に娘さんを授かったが低出生体重児として生まれた娘さんは10日後に亡くなり、奥さんは鬱状態になってしまったのだという。葬儀関係の仕事をしていた田中さんは、遺骨をお墓ではなく近くに置いておく方法はないかと考え、英虞湾の真珠に目をつけた。これまでに80組の家族が遺灰を使った真珠を作ってきた。ある日訪れた兼子和子さんと娘の明日歩さん、夫を新型コロナウイルスによる感染症で亡くしたという。兼子さんは今も旦那さんの遺骨を墓に入れられないでいるという。遺骨を身に着けていることができればと考え、真珠作りを決めたという。真珠ができるまでに要するのは半年。台風などが訪れれば不安を感じたという。田中さんも真珠の汚れを毎週のように落とし、生育を助けていく。12月、兼子さんが旦那さんの真珠を引き上げる。出来上がった真珠を娘さんと一緒に嬉しそうに貝から取り出した。娘さんの真珠を作った川相さんもいくつかの真珠を取り出すことができた。川相さんは出来上がった真珠をブローチにすることにしたという。21個の真珠を見つけることができたという川相さん、奇しくも娘さんの誕生日も21日だという。
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兼子さんはお孫さんに真珠を見せ、話したかったら真珠に話しかけてほしいと伝えた。川相さんは娘さんが好きだったという公園を訪れる。まだまだダメだと感じるが、少しは楽になったように感じ、しっっかり生きていかなければと語ってくれた。
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