2025年11月15日放送 16:45 - 17:15 テレビ東京

LBSスペシャル【世界を変える!地方発スタートアップ】

出演者
佐々木明子 入山章栄 
世界を変える!地方発スタートアップ
大阪発“おむつのサブスク” 急成長

神戸市の京進のほいくえんHOPPA東灘園では、サブスクで手ぶら登園の登録をしている子供用のおむつなどが使い放題のサービスがある。保育士はおむつを一括管理でき負担が軽減されたという。一方保護者も毎日おむつの用意や記名の手間が不要になる。日本で初めておむつのサブスクを始めたのがベビージョブ。2019年に日本初のおむつのサブスクをユニ・チャームと共同で開始した。さらに保育施設の検索サイト「えんさがそっ♪」を立ち上げるなど事業の拡大を続けてきた。ベビージョブの上野公嗣社長の企業の原点は仕事を子育ての両立に苦労する母親の姿にあった。サービスを始めた6年前、おむつのサブスクの導入施設は約100だったが、2024年4月に5900施設が導入し、今年9月までに8700施設まで増加したという。去年始めたサービスが二次元コードでのキャッシュレス決済。2026年4月に全国で始まる「こども誰でも通園制度」で一時保育のニーズが高まるとみている。導入した神奈川・厚木市の厚木ココテラス保育園では、わざわざ封筒に入れて渡すことや渡し間違えることがなくなると思うという。棚原夢華園長は、お互いメリットが多いと話していた。ベビージョブの上野公嗣社長は、まずは全国4万カ所の保育所でおむつのサブスクが利用できる状態にしたい、などと語っていた。

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(オープニング)
オープニング

地方初の知られざるビジネスとは。。オープニング映像。

世界を変える!地方発スタートアップ
日本の地方は世界の最先端

ゲストの早稲田大学大学院 入山章栄教授を紹介。入山は最初のおむつについて本当に素晴らしいサービスで、まさに日本ならではだと思う、いま日本は人手不足で働く人がいっぱい現場にいて、頑張って でもすごく大変、こういうところこそデジタルや仕組みが入ることで現場の人の仕事が楽になり、現場の方が本来向き合うべき子どもと直接交流するところに、もっと時間が避けるのは課題先進国に日本の地方だからこそ、先んじてできることなどと解説した。

LBS ローカルビジネスサテライト

LBS ローカルビジネスサテライトは日本経済新聞とTXN系列5局が共同で地域の新ビジネスや知られざる技術を取材するという企画。

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日本経済新聞社
愛知発 5億ダウンロードの“お化け”アプリ

医学部生のののさんが絵を描くために使ったアプリがアイビスペイントというアプリ。3年前に取材したときのダウンロード数は2億7千万。開発したのは名古屋市のアイビス。スマホひとつでクオリティの高いイラストが描けるお絵かきアプリとしてリリースしたのが2011年。アイビスの神谷栄治社長は、当時はこんな小さな画面で絵を描けるわけがないと、だんだん時代が変わるのではないかと思い作ったと語った。当初から海外展開を視野に日本語・英語版でスタート。その後19カ国後に対応し、ユーザーの9割が海外となった。ののさんはっ子で作品を共有して世界中のユーザーとシェアしている。ののさんは世界中の人から反応を頂けている印象だと語った。上釜美憂テレビ愛知アナウンサーがアイビスを取材。アイビスは2023年に東証グロース市場に上場。東京にも本社を構えた。アプリも進化している。静止画のイラストから動画が作れるアニメーション機能で、上釜アナウンサーが描いたテレビ愛知のキャラクターのといろちゃんをアニメーションにした。15分ほどで動画が完成した。アイビスペイントのダウンロード数は3年前の2倍に迫る5億回を超え、200カ国・地域で利用されている。アイビスの神谷栄治社長はアイビスペイントを最初に作ったときからミュージックビデオを作れるようにしたかったといい、AIが歌う曲とアニメーションの融合という新たなサービスを展開する予定。

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ものづくりの愛知 起業家の集積地に?

入山章栄は名古屋はすごい可能性があると思っているといい、トヨタや系列のサプライヤーもいっぱいある、世界で一番面白いスタートアップが集積している街は普通はシリコンバレーと思うがフランスのトゥールーズだといい、世界最大の飛行機‐カーの一つで、宇宙ビジネスにも乗り出しているエアバスの本社があるからなどと説明した。トゥールーズ市も積極的に誘致をして、いろんな衛星のベンチャーは今トゥールーズだといい、同じようなことが起きているのがドイツのミュンヘンで、ミュンヘンはBMWがあるからだとし、名古屋はトヨタ、デンソー、アイシン、ジェイテクトがあり、様々な世界有数のものづくり企業があるのが愛知県、大企業とパートナーシップを組みたいスタートアップが集まってくるのを期待していると説明した。

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香川発 全盲でも周囲が“わかる”技術

1年前に取材した樋口玲皇さんは、30歳のときに視覚障害を負い、現在はほぼ全盲状態にある。その樋口さんが今度は頭に何かを装着して歩くと、かなり正確の状況を把握できている。これを可能にしたのがSYNCREO。開発したのが香川初のスタートアップ・Raise the Flag.。会社を立ち上げた中村猛CEOは、テレビで見た全盲の少女の「見えないことは不便なだけで不幸ではない」という言葉だったといい、“不便”だったらなんとかできるのでは、なにかする方法があるのでは、と思ったと語る。この1年で更に進化したと聞き、取材に行った木村英樹アナウンサーが体験する。装置には骨伝導のスピーカーが付いているので、本人には警告音が聞こえている。カメラでものとの距離を測定し、音と振動の強弱で知らせる。さらにAIも活用し、目の前に何があるかを教えてくれる。大阪・関西万博でも体験デモを行ったところ早く商品化してほしいと要望が寄せられた。2026年商品化の計画。入山章栄はこれは全盲の杖がいらなくなるかもしれないというと、佐々木明子は、クオリティー・オブ・ライフが大きく変わるとコメントしていた。

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2025年日本国際博覧会Raise the Flag.SYNCREO高松市(香川)
訪日客つかむ新ニセコみやげは化粧品

北海道・ニセコ地区。倶知安町のニセコ東急 グラン・ヒラフの売店で外国人客に人気の商品が化粧品。ニセコ発の化粧品ブランドのICORの特徴は原料。北海道近海で取れた避けの皮や骨などが由来のコラーゲンを使ったオイルインミスト。Sakeフェイシャルクリームに使っているのは、二世古酒造の酒かす。原料のコメの3~4割が酒かすになり活用される廃棄されることも。捨てられるものに付加価値をつけるアップサイクルがこのブランドの特徴。ICORの宇津木ユミコ社長は、特に海外の客はエシカル消費、アップサイクルに興味を持つ人が多いように感じている、ニセコに来る海外の客に向けアピールしたいという。農業の街でもあるニセコの土産物は野菜・加工品が中心。そこにICORの商品がハマった。羊蹄山の麓に本社を構えるICOR。山の雪解け水が化粧品に適しているという。さらにニセコの高級ホテル・パークハイアット ニセコHANAZONOのスパでも採用されている。ICORの売り上げは年間1億円に迫るまでに伸びている。宇津木は今年自社で原料から作る取り組みを始めている。アロニアはベリーの一種でスーパーフードとして注目されている。佐々木明子は、体にも優しそうだったり、何よりも地元の魅力をふんだんに入れてるのが、と語る。入山章栄は、ニセコブランドで作ると口コミで広がり、中長期的にはEコマースみたいな形でどんどん展開できるかもしれないなどと解説した。

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福岡発 デジタル時代の南京錠

今も年に数億個が売れているという南京錠。佐賀市の九州電力・嘉瀬川水力発電所に九州電力の社員がやって来た。入口にある南京錠にスマートフォンを近づけ、解錠。スマホが鍵になるスマート南京錠。従来はカギは車で40分離れた事務所で受け渡しをしていたがその必要がなくなった。さらにカギの権限を複数人ん付与でき、利用時間を分単位で設定できる。管理G魔炎で入退室を把握できる。ビルの入退室システムのような大規模な設備投資や工事は不要。九州電力は7月約140の水力発電所でスマート南京錠への交換を開始。開発したのは福岡発のスタートアップ・キーズ。野寄朋彦代表が2018年に創業。スマート南京錠は、電池で3年稼働し、工事不要。1個1万6500円で100人まで月約2万円。今ではJR九州や豊田合成でも使用されている。福岡・粕屋町の駕与丁公園グラウンドでも使用されている。粕屋町の安河内剛さんは、土日に管理人が鍵を開けていた負担が減ったという。6年で4000個以上売れている。

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新ビジネス カギは「見つけてもらう」こと

入山さんは、「地域のスタートアップや中小企業にとって非常に重要な示唆があった。九州電力から「見つけてもらった」と言ってたのが重要」などと述べた。

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アップルスティーブ・ジョブズ九州電力
新ビジネス カギは「見つけてもらう」こと/地方の課題解決ビジネス 世界へ

入山さんは、中小企業の人に「なるべく違う展示会に行ってください」と言うという。同じ展示会に行くと同じ人しかいないから、新しい人に見つけてもらえないため。地方ならではの課題とメリットについて、新しい試みがでてくると、やがて同じ課題に直面する世界中の国に波及する可能性があるという。

(エンディング)
エンディング

エンディング映像が流れた。

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