2024年3月18日放送 0:55 - 1:25 日本テレビ

NNNドキュメント
’24「1秒でも速く 能登半島地震 その時、対岸では…」

出演者
 - 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

1秒でも速く 能登半島地震 その時、対岸では…

新潟・上越市の海岸にやってきた津波。その時、海沿いの住民はどう逃げたのか。

キーワード
上越市(新潟)能登半島
(NNNドキュメント)

2024年元日、能登半島を最大震度7の地震が襲い、震源から直線距離で約100kmの新潟・上越市港町にも津波が押し寄せた。79歳の健次さんは肺に重い病を患っていて1人で逃げることができない。津波は車を出す間もなく自宅まで押し寄せた。健次さんが道路に出て逃げようとすると、隣の住民から「間に合わないから家に上がって」と言われ助かったという。

キーワード
港町(新潟)能登半島

一歩さんは地震のすぐ後に避難所になっている建物に逃げたが慌てていて鍵が開けられず、とっさにブロックでガラスを割ったという。今回の地震で新潟県内で観測された津波は最大40センチだった。しかし、専門家は痕跡をみると到達した津波の高さは2mくらいはあったのではとしている。さらに、津波が到達する速さを指摘した。日本海側の津波はわずか数分で到達する恐れがある。新潟市の海沿いに住む人は津波が速く到達することを理解したうえで避難を行っていたが、元日という普段とは違う状況で思いがけないこともあった。

キーワード
上越市立古城小学校日本海気象庁港町(新潟)長岡技術科学大学

地震後すぐに高台に避難しようとした正紀さん。自宅があるのは新潟市西区の海から200m程の場所で高台までは約2km離れている。地震があった1月1日は家族4人と親戚7人で過ごしていた。わずかな時間で津波が来ることを知っていたため、妻・希美子さんは母と妹、2人の子ども車に乗せて高台へ避難。正紀さんは津波に対する危機感がない東京から来た親戚を説得してあとから避難。高台への坂道では多くの住民が車で避難したため渋滞が発生していた。

キーワード
上越市(新潟)津波警報西区(新潟)

多くの課題を残した津波からの避難。上越市の健次さんは病気のため生活する上で酸素ボンベが必要で、重いボンベを持ちながら歩いて避難することはできない。この地域では東日本大震災のあと、自主的に防災組織を立ち上げ、毎年津波を想定した避難訓練を行ってきた。しかし、実際に津波がやってくると訓練のようには行かなかったという。町内でアンケートを実施すると車で避難した人は7割以上の一方、約2割は避難しておらず、その多くが高齢者だった。

キーワード
中原八一新潟市港町(新潟)

能登半島地震により石川県では7万棟以上の建物が被害を受け、このうち3500棟が液状化現象によるもの。新潟市では石川・内灘町を上回る液状化の被害が出ていた。地震で液状化の被害を受けた青柳さん宅は自宅が大きく沈んだ。青柳さんはこの土地での再建を諦め引っ越しを決断したという。液状化の被害は新潟市だけでも約1万棟で石川県全体の2倍以上。かつて埋め立てられた旧信濃川、過去にも液状化が発生した場所で今回被害が相次いだ。研究する専門家は「地域全体で地盤を改良する必要がある」と指摘している。ただちに避難するために、その土地の特徴を把握して避難計画を立てる必要がある。

キーワード
令和6年能登半島地震信濃川内灘町(石川)国土交通省新潟地震新潟大学西区(新潟)長岡技術科学大学
(エンディング)
次回予告

「NNNドキュメント」次回予告。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.