- 出演者
- 鈴木悠 新名真愛
コペルニクス気候変動サービスが、世界の平均海面水温が過去最高になったと発表した。海面水温の上昇は、さらなる海面上昇をもたらすおそれがある。
岡山県津山市の「あっちゃんの大きな木」で、認知症の人が接客するイベント「注文をまちえるかもしれないレストラン」が開催された。注文をまちえるかもしれないレストランに参加したお客や店員らにインタビュー。
連日の危険な暑さ。今年の夏の甲子園大会では、5回の終了後に10分間の休憩をとる「クーリングタイム」が導入されるなど、球児を熱中症から守るための対策が各地で行われている。熱中症対策のヒントになる催しがあると聞き、三重県菰野町の野球場へ向かった。菰野町の学童野球大会は、約20年にわたりナイター設備を使って行われている。ナイター設備を夏休み期間に体験してもらうために菰野町が主催している。元々は暑さ対策とは別だが、保護者らにも好評。過ごしやすいと言っても、手元の温度計は31℃、プレーの間の水分補給は欠かせない。子どもたちは暑さを忘れてプレーに熱中しがちになるため、大人が注意をはらう必要がある。選手や保護者から好評のナイターの試合だが、課題もある。公営球場でも、利用料金が1時間で5000~1万円ほどかかるため、参加チームが多い大会では試合数がこなせない恐れがあるという。夏の猛暑、練習も試合も命の危険がありうることを前提に、新しい工夫の必要性が高まる中、菰野町の取り組みは一つの選択肢になるかもしれない。
佐賀県唐津市にある「老犬ホームぱーとなー」。この施設では、利用者から高齢の犬を預かり、24時間体制で介護や世話をしている。施設を運営する中島達也さんは、飼っていた犬が高齢になり、犬の老後について調べたことをきっかけに、この施設をオープンした。ペットフードの質の向上や、医療の進歩などにより、飼育されている犬の平均寿命は、2020年度で14.1歳と、2009年度の13.1歳から増え続けている。人間で言うと70~90歳にあたり、身体機能や認知機能の低下が出てくるため、介護が必要になってくる。17歳の愛犬を預けている吉元洋子さんは、夫の体調悪化により世話が難しくなり、3カ月前から預けている。この日は様子を確認するため、週に一度の面会にきた。飼い主もペットも高齢となるペットの老老介護は、今深刻な社会問題になっている。たくさんの高齢犬と関わってきた中島さんは、ペットに幸せな最期を送ってほしいと話す。
ペットの老老介護の負担を軽くするための取り組みは自治体でも行われている。福岡県古賀市は、ペットを飼う高齢者の急な死亡や入院に備え、一昨年からペットと暮らすシニアの備えサポートという仕組みを導入している。ケアマネージャーと市の環境課が連携して飼育状況を事前に把握し、緊急時のペットの預け先や引き取り先をあらかじめ決めておくというもの。実際に事前に市と面談しておいたことで、愛犬をスムーズにペットホテルへ預けることができたケースもあったという。少子高齢化が急速に進む一方、ペットの寿命は伸び続けている。ペットの老老介護が今後さらに増えると予想される中、サービスや制度を活用しながら、最期までペットに寄り添うことが求められている。