木曜日に自民党総裁選が告示される。野村総研・木内登英さんがスタジオで解説「経済政策にあまり大きな差はないのでは。1つの理由は政治資金問題があって、旧安倍派の人が出てこないこと。多くの候補者は日本銀行が金利を上げ、円安を抑えることを支持すると思うが、高市さんは、どう考えるかが不明。積極財政のため、もしかしたら低金利を維持する思考を持っているかもしれない。高市さんが選ばれた場合、日本銀行の正常化の妨げになり、為替などに影響が出る可能性もある。利上げのペースが遅くなる可能性は出てくる」。ECB(ヨーロッパ中央銀行)理事会について。あおぞら銀行・諸我晃さんがスタジオで解説「ECBは6月の会合で約5年ぶりの利下げに展示、7月は据え置きだったが、今週の会合では25bpの利下げで、中銀預金金利を3.5%にするとみられている。利下げの背景にはインフレの鎮静化もあるが、景気への配慮の面も強そう。ドイツのGDP(国内総生産)がマイナス成長になるなど勢いは弱まっていて、PMI(購買担当者景気指数)も製造業が不調で景気への懸念は強いといえそう。ECB内でも景気判断と利下げのペースについてはメンバーの見方もわかれているよう。今回、選ばれた総裁から9月会合の後の利下げについて何か示されるのか注目」、また、通貨ユーロへの影響について、「ユーロの対ドル相場は足元で堅調に推移。ECBよりもFRB(連邦準備制度理事会)の方が利下げペースが速いとの見方によるものだが、ユーロ圏の景気腰折れリスクを考えるとユーロの上値は限定的になるのでは」、「緩やかではあるが、対円では円高ユーロ安の方向になってくるのでは」などと話した。