きょうの疑問は「コロナ急増。この夏の注意点は?」。コロナの感染者数が9週連続で増加中。そこできょうのポイントは「最新の変異株『KP.3』とは」「同時に流行『手足口病』」。厚労省によると今月1日~7日の間に全国の医療機関から報告された新型コロナ感染者数は1医療機関あたり8.07人。すべての都道府県で前週より増加していることがわかる。いま感染者数が増加している理由について「いとう王子神谷内科外科クリニック」・伊藤院長に話を聞くと、「新たな変異株の流行」と「今年の異常な暑さ」を挙げた。現在流行しているのは「KP.3」という変異株で、感染力が高くワクチンが効きにくい。また、異常な暑さにより自律神経が乱れ免疫力が下がっているという。伊藤院長のクリニックでは発熱で新型コロナ感染を疑って受診した患者が熱中症だったケースもあったという。新型コロナと熱中症は頭痛・発熱など初期症状が似ており素人が見分けるのは困難。コロナ患者増加に伴い、最近増えているのが「免疫性肺炎」。新型コロナに感染し初期に起こるのは「ウイルス性肺炎」、一方「免疫性肺炎」は発症から1週間以上経過してから発症する人もいるという。また、「免疫性肺炎」は体に残ったウイルスに対し撃退ようと免疫が頑張りすぎる事により肺に炎症を起こすもので、症状も強く長引く傾向があるという。小さな子供の間で同時流行しているのが手足口病。子どもは軽症で済んでも大人は重症化することもある。手足に水疱上の発疹ができるウイルス性の感染症で、同じく今月7日までの1週間で1医療機関あたり11人以上と15週連続で増加中。警報レベルの1医療機関あたり5人超えは38都府県に及ぶ。感染症対策としてはこまめな手洗い。ただし手足口病のウイルスはアルコール消毒では完全に消すことができないため、石鹸でしっかり洗うことが大事。また、入浴で全身をきれいに洗うことも大事。マスクは熱中症の観点から屋外で着けるのは危険なため、状況に応じて使用するようにする。また、熱中症対策としてはエアコンも必要だが、締め切っているとウイルスがこもるため、換気を時々行うことも大事。
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