2年前、台風2号の影響で記録的な大雨となった茨城県では車が水没するなどの被害が相次いだ。この大雨の影響で、JAF茨城支部が対応した車は158台にのぼった。JAFの横須賀さんはいちばん重要なのは冠水路には侵入せず、う回をすることだと話す。特に注意したいのがアンダーパス。2016年には愛知県で女性が、2019年には三重県でトラックが水没し男性が犠牲になった。実験映像では車が水没すると、運転席は水浸しになり、エンジンルームの中では水が吹き出しエンジンが止まってしまった。さらに濁った水で地面が見えないためタイヤが脱輪し動けなくなるケースもある。全国でアンダーパスの事故を防ぐ取り組みが進んでいる。三重県鈴鹿市では行政と住民が協力。市がアンダーパスの監視や事故発生時の連絡を自治会に委託している。冠水時には市職員が現場に到着するまで一時的に通行止めを行ってもらうという。一方、アンダーパスを自動的に通行止めにする設備の開発も進んでいる。水位計を水に浸けると水位を自動で検知し、遮断器が降りるという。遮断器はバルーン型で、やわらかい素材でできている。この遮断器は全国約170か所で導入されている。