「困ったときに頼れる人や場所」「夫婦間のコミュニケーション」、産前・産後にこの2つに悩む父親はうつのリスクが高まるという研究結果が出ている。30代のSさんは「よかれと思ってかけている言葉が違うかたちで返ってくるので精神的にダメージがある。その積み重ねが仕事に影響したりして、その影響がまた家庭に戻ってきちゃう」と話す。相談相手は職場の同僚だけだったという。その後、発言の意図を丁寧に説明することで仲直りしてきたという。父親でも、自治体の子育て支援窓口、妊婦健診、保健師の家庭訪問などの場所で相談ができるという。夫婦のコミュニケーションは相手の立場を考えながら自分の気持ちを伝えることが大切。国立成育医療研究センターの帯包エリカさんは「会話で『私は』をつけることで自分が何を考えているか相手に伝わりやすくなる」と話し、また「妊娠、出産はライフイベントの始まり。コミュニケーション力やソーシャルサポートを集めることで、この先様々なことが起こったときに活かせる」と述べている。