東京・巣鴨のうなぎ店「八ツ目や にしむら」では朝から仕込みで大忙しとなったが一転、ゲリラ豪雨に見舞われて暖簾が取れてしまう一幕もあった。一方、うなぎは高値の傾向が続いている。
うなぎ価格高騰の窮地を救うかもしれない切り札として政府が進めているのが「うなぎの完全養殖」。私たちがふだん食べているうなぎはシラスウナギを養殖したものだが、完全養殖は卵を人の手で育ててふ化させ、シラスウナギそして親うなぎへ。その親がまた卵を産むことでサイクルが達成できる仕組み。天然のシラスウナギに頼らない夢のうなぎ。一方で課題は、飼育に手間がかかることとコストだという。うなぎの研究を始めて6年ほどの水産研究教育機構・高崎竜太朗研究員が案内してくれたのは、仔魚=レプトセファルス(うなぎの赤ちゃん)を飼育している部屋。仔魚は光に弱く、1日2時間おきに5回、短時間で餌やりを行う必要がある。そのため水槽が汚れてしまい仔魚が死んでしまうため、水槽を毎日洗わなければならない。こうした作業により、シラスウナギ1匹あたりにかかる生産コストはおよそ1800円。天然のシラスウナギと比べるとまだ3倍以上の価格差がある。ただ、大きく変わってきたことも。政府は1匹あたり1000円程度まで下げ、2050年までには養殖に使うシラスウナギを100%人の手で育てることを目指している。
うなぎ価格高騰の窮地を救うかもしれない切り札として政府が進めているのが「うなぎの完全養殖」。私たちがふだん食べているうなぎはシラスウナギを養殖したものだが、完全養殖は卵を人の手で育ててふ化させ、シラスウナギそして親うなぎへ。その親がまた卵を産むことでサイクルが達成できる仕組み。天然のシラスウナギに頼らない夢のうなぎ。一方で課題は、飼育に手間がかかることとコストだという。うなぎの研究を始めて6年ほどの水産研究教育機構・高崎竜太朗研究員が案内してくれたのは、仔魚=レプトセファルス(うなぎの赤ちゃん)を飼育している部屋。仔魚は光に弱く、1日2時間おきに5回、短時間で餌やりを行う必要がある。そのため水槽が汚れてしまい仔魚が死んでしまうため、水槽を毎日洗わなければならない。こうした作業により、シラスウナギ1匹あたりにかかる生産コストはおよそ1800円。天然のシラスウナギと比べるとまだ3倍以上の価格差がある。ただ、大きく変わってきたことも。政府は1匹あたり1000円程度まで下げ、2050年までには養殖に使うシラスウナギを100%人の手で育てることを目指している。