東京・江東区の「豊洲千客万来」では、円安の影響で、贅沢な海鮮丼などに、サイフのヒモが緩む外国人観光客の姿があった。築地場外市場では、味噌ラーメンにオマール海老を組み合わせた1杯5500円のメニューが外国人観光客に人気となっていた。二重価格とは、日本在住の人と外国人観光客などで、価格を分けて設定することだ。学割やシニア割などと同じ仕組みだ。今後、観光地などで、二重価格制度が増える可能性があるという。鳥海氏によると、ハワイのゴルフ場やタイの寺院などで、すでに導入されていて、現地の人を優遇することで、観光客の数を抑えつつ、従業員の賃金アップにつながるという。上野アメ横では、二重価格制度について、物価高で賛成意見もあるなか、30店舗中25店舗が反対と答えた。鳥海氏は、ぼったくりと思われてしまうリスクもあり、ルールを明確化しないと、利用者間で混乱が生じるなどと指摘した。誰が恩恵を受けるかを明確化し、地元の人が割引を受ける形が好ましいという。