南海トラフ巨大地震で全国で最も高い津波が想定されている黒潮町の第3セクター「黒潮町缶詰製作所」は災害時の備蓄用の缶詰を製造している。この缶詰メーカーとホームセンターなどを展開する「フタガミ」がきのう、高知県庁で会見を開き、防災意識を高めるプロジェクトを発表した。プロジェクトでは地震発生時に早く逃げる行動につなげようと、「にげる」と書かれた新たな防災缶詰を開発する計画で、その費用をクラウドファンディングで募る。缶詰の中身は、町内で水揚げされたかつおと県産のコメを使った「かつおめし」で、寄付金は「かつおめし」の品質向上などに充てるという。来年9月からホームセンターで販売する予定。寄付の目標額は500万円で、「READYFOR」のサイトで来月27日まで受け付けている。