立冬の今日、京都ではかぶを使った千枚漬の漬け込み作業が本格化した。今日は普段、機械化されている一部の工程の全てを職人の手で行う昔ながらの作業が披露された。千枚漬は京野菜の聖護院かぶらを薄く切って漬ける伝統的な漬物で、朝晩の冷え込みでかぶらの甘みが増すこの時期から作業が本格化する。漬物会社の社長は、例年にない高温によりかぶらが不作でどうなるか心配していたが生産者に努力していただいたおかげでこの時期に間に合ったなどと語った。作業は年末にかけてピークを迎え、お歳暮や正月の贈り物用などとして出荷される。