鹿児島 神村学園高等部 正林輝大選手は甲子園で放った豪快な一発で一躍ドラフト候補となった。母の美和子さんは地元佐賀から日本全国どこでも応援に駆けつける。輝大選手の練習相手は元ソフトボール部の母だった。中学2年生の春に美和子さんがくも膜下出血になり一命は取り留めたものの左目が見えなくなり家に引きこもる日々が続いた。その姿を見た輝大選手はいつかまた母が見に来てくれると信じて練習に打ち込んだ。美和子さんは2ヶ月ぶりにグラウンドへ輝大選手の試合を見に行くと一瞬で前の自分に戻ったという。その後自然に目が元のように見えるようになった。輝大選手は神村学園からスカウトされる選手へと成長し、実家を離れ寮生活をおくる輝大選手は甲子園出場というひとつ目の約束を果たした。そして今日はもうひとつの約束を果たす日。輝大選手はテレビをつけたら自分が映っているような選手になりたいと語った。