コメ不足解消のカギになるのか。先週、北海道ではブランド米「ゆめぴりか」の稲刈りがスタート。今年の新米の出来についてコメ農家は「平年並みで結構出来がいいと思う」と語った。都内のスーパーにも新米が並び始めていた。新米の流通で店側も品薄の解消に期待するも、いま新たな心配事が価格の高騰。今年は長引く円安などで肥料など生産コストが上昇。そのため、新米を店頭で売り出す際の基準となる価格も引き上げざるを得ない状況。引き上げ幅は主要な米どころで最大4割程度。さいたま市にある角田商店にもきのうから新米が入荷。茨城県産コシヒカリは去年5キロ2257円だったが、今年は3600円と約1.5倍。さらに今年は台風10号により収穫が遅れるなどの影響も出てきている。日本米穀商連合会によると、新米の価格高騰は年内には落ち着く見通しだが、去年より価格が高い状態がしばらく続く。