朝から空がぼんやりとかすんでいた東京だが、午後3時に今年初めての黄砂が観測された。黄砂はきょう西日本から東日本の広い範囲で観測されているという。この時間、黄砂はすでに九州から東北地方まで飛来しているとみられる。明日も日本列島に居座る見込み。各地で見通せる距離が10km未満となり所によっては5km未満となるところもありそう。日本に来る黄砂は3月から5月がピーク。黄砂は中国大陸の砂漠からはるばる日本まで飛んでくるその過程でとても細かくなっており、直径が花粉の7分の1以下のおよそ4マイクロメートルほどになる。こうした小さな黄砂は都市部の空を飛ぶ間に大気汚染物質をくっつけて日本に飛来することがあるが、埼玉大学大学院のオウ教授によるとまさにそれが問題だという。日本に来た黄砂には有害な化学物質が付着しているともいわれている。そんな黄砂が花粉とぶつかると化学反応を起こして花粉の表面が傷つく。その傷口から雨などの水分が入ることで花粉はどんどん膨らんでいき耐えきれなくなると花粉が破裂してしまうことがあるそう。もともと黄砂は非常に細かく花粉は破裂すると黄砂よりも更に細かくなることもあるということで吸い込みやすくなり、のどだけではなく気管支や肺まで入り込むこともあるという。環境省によると黄砂にはぜんそくや肺炎など、また脳梗塞や心筋梗塞などの他かゆみや鼻水などをもたらすアレルギーといった健康への悪影響との関連が報告されている。特に花粉とのダブルパンチでアレルギーはよりひどくなる可能性もある。環境省によると黄砂の予報が出ている日は不要不急の外出を控えるということ、そして粒子がとても細かいので不織布マスクなどを着用すること。また空気清浄機で黄砂を除去するには黄砂よりも更に小さいウイルス対応のものを使うのがいいという。俳優・葵わかなのスタジオコメント。