茨城県は全国有数の米どころ。ことし県は、温暖化が進む中で暑さに強いとして期待が高まっている米「にじのきらめき」を普及させるため、奨励品種に指定した。県内の作付面積は2000ヘクタールを超え、県全体の3%以上になると推計されている。にじのきらめきは、炊き上がりがつややか。コシヒカリに比べて米粒がやや大きいのが特徴。コメ農家の柿沼幸夫さんは、にじのきらめきを去年から作り始めた。にじのきらめきは稲穂が葉に隠れることが暑さに強い秘密。さらに、にじのきらめきには単位面積当たりの収穫量がコシヒカリより15%程度多いという優れた特性もある。今後さらに生産が拡大すると予想し、さまざまな業者が注目している。ある輸出業者は、取り扱い量の半分をにじのきらめきにし、ヨーロッパ、アジア、北米など、世界20か国に向けて輸出を進めている。温暖化が進む中でも安定した収穫が期待されるにじのきらめき。次の世代のコメのエースに名乗りを上げている。