有明海ののり養殖は、毎年、海水温や潮の状況を見て開始する日を決めていて、ことしは熊本県内の15の漁協管内できょう一斉に始めた。このうち、18軒の漁業者がのりを養殖している玉名市大浜町では、500メートルほど沖合にあわせて2万4000枚あまりの網を張る「種つけ」の作業が日の出前から行われた。網の下に取り付けられた袋にはのりの胞子をつけたかき殻が入っていて、海面に張られた網は海中に立てられた支柱とひもやフックで結ばれ固定されていた。熊本県漁連によると、海水温が高い状態が続いたため養殖開始は去年より5日遅く、11月にのり養殖が始まるのは県内では初めてだという。熊本県漁連によりますと昨シーズンは海水温が高かったことなどが影響して生産枚数が約7億9千万枚と不作傾向だったが、今シーズンは計8億枚の生産を見込んでいるという。