風疹とはしかの混合ワクチンは、1歳の子どもと小学校に進学前の5歳や6歳の子どもを対象に定期接種が行われているが、対象の期間を過ぎると、接種にかかる費用が原則自己負担となる。ところが、ワクチンを製造する会社の一つが去年から製造の不調による出荷停止を行っていて、供給が一時的に不安定になっている。一部の自治体からは、希望する子どもが確実に接種を受けられるよう、定期接種の期間を延長するなどの対応を求める声が上がっていた。こうしたなか厚生労働省は、ワクチンの供給不足で子どもの接種率が例年より低い地域がいくつか見られるとして特例措置を適用し、定期接種の期間を来月から2年延長する方針を固めたことが関係者への取材で分かった。また、風疹などの混合ワクチンについては、公的な接種を受けていない40代〜60代の男性を対象に、今月末まで追加接種が行われているが、そちらも年度内に抗体検査を受けた人は、接種の期間を2年延長する方針。