みずほフィナンシャルグループが楽天証券に追加出資を行い、株式保有比率が49%となった。みずほフィナンシャルグループは昨年子会社のみずほ証券を通じて楽天証券の株式を20%取得、昨日楽天証券の株式保有比率を49%に引き上げることで楽天と合意したという。追加の出資は870億円となる見込み。NISA来年1月の拡充を前に資産運用の関心が高まる中で、若年層の顧客に強みを持つ楽天証券との関係を強化し、ネット証券ビジネスを強化する狙いがあると見られる。楽天にとってメガバンクからの出資を受け、強いパートナーシップを作るというメリットがある。楽天証券はSBI証券に対抗し日本株の売買手数料無料化に踏み切った。さらにみずほとの連携強化で競争力を高めようとという考えがある。さらには携帯電話事業での赤字が続いており、社債の償還も来年に控えている。こうしたこともありグループの資金調達に繋げる狙いがある。