植野さんはアメリカの消費者物価指数が強かったことによる今後の影響について「総合コアともに前月比前年比がいずれも市場予想よりも高く、パウエル議長は昨晩の証言で“本日のデータについてはインフレ目標に近づいているが、まだ到達していないことを示している”と述べていた。最近言っていた利下げを急ぐ必要はないという基本的スタンスを強化する内容だったと評価できる。おそらくCPIとFRB議長発言を受けて市場が織り込んでいる年内のFRBの利下げ想定回数は証言が始まる前から地味に減っている。次回のFOMCはまだ5週間先なので、今後のデータ次第で市場が織り込む回数は微妙に変化すると思うが、これ以上減ると市場の一部で利下げ停止観測などが広がる可能性もあると思うので、ドットチャートに注目したいと思う。」などと述べた。