宇治茶の産地、京都府宇治田原町ご当地グルメ「茶汁」を紹介。季節ごとに変わる具材はほとんどが宇治田原町産。味の決め手となるみそは毎年、自分たちで作っているそう。主役の京番茶とは新芽の根元にある親葉を蒸して乾かし強火でいったもの。スモーキーな香りが特徴。茶汁は交流館のある湯屋谷地区の人たちが100年以上食べてきた歴史ある郷土料理。まだ車がない時代お昼ご飯は茶摘みの間に茶畑で食べていた。お弁当と一緒にみそ玉を持参。茶畑の近くでみつばやせりを摘み飲むために沸かした番茶で即席のみそ汁を作ったのが茶汁の始まりだそう。しかし車で家に帰ってお昼ご飯を食べる人が増え、畑で茶汁を食べる機会は少なくなった。湯屋谷の食文化をなくしてはいけないと、谷村稔さんを中心とした地元の人たちが5年ほど前から交流館で茶汁の提供を始めた。今では町内の学校給食で茶汁が提供されたり茶汁を学ぶ課外授業も行われたりするなど次の世代に受け継がれている。