M-1決勝戦から2日後、バッテリィズにインタビュー。エース(30)は「楽しかっただけ」と振り返った。決勝戦の1週間前、取材班は大阪・西成区にあるエースの実家を訪れた。現在も実家で暮らすエースは歯を磨いていた。10分はするという。洗面所で髪を洗って向かった先は美容室。エースの主戦場は大阪・難波にある「よしもと漫才劇場」。大阪よしもとの若手たちがしのぎを削る。ネタ作りは相方・寺家(34)が担当。ステージ後はすぐに自分たちの漫才をスマホで確認する。一方でエースはスマホでボートレースの舟券を買っていた。2人とも学生時代は野球部。芸人たちで作る草野球チームでバッテリーを組むことに。そこから2017年にバッテリィズが誕生した。M-1初出場は2018年。2~3回戦敗退が続き、寺家は「エースが売れてないのはお前のネタが悪い」と言われたという。エースの魅力を引き出すために辿り着いたのが“ボケない”漫才。エースのストレートな言葉が観客に突き刺さり、今年初めて決勝に進出。エースが一番報告したかった相手は昨年に54歳で亡くなった母・香さん。売れない日々も静かに見守ってくれていた。決勝で7番目に登場したバッテリィズは今大会最高得点の861点を獲得して令和ロマンを上回った。
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