福島県いわき市にあるアクアマリンふくしまは、世界で唯一、サンマを常設展示している。サンマは、飼育が難しいとされるなか、ここは、卵を孵化させ、成魚に産卵させる人工繁殖に成功している。その飼育技術で、サンマの安定した養殖につなげようという取り組みが始まっている。ことし1月から、水族館が中心となり、大学や国の機関と連携し、サンマの養殖が可能かどうか、その生態を調べている。研究の成果を将来、商業的な養殖に役立てようとしている。サンマは胃がなく、食べたものをすぐに消化するため、頻繁に餌やりが必要だ。水族館では、1日24回、自動給餌機で餌を与えている。プランクトンの一種であるコペポーダは、これまであげてきたどの餌よりも食いつきがいいという。コペポーダの栄養素に着目することで、養殖に適した餌の開発につながるのではと期待している。水族館では、8世代まで飼育が可能になったという。天然のサンマと水族館で育てたサンマの栄養の違いについても、現在研究しているという。
住所: 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
URL: https://www.aquamarine.or.jp/
URL: https://www.aquamarine.or.jp/