高市総理は午後、会場に入り、いよいよ本格的な外交デビューとなる。日本とASEANの首脳会議では、海洋進出を強める中国も念頭に「自由で開かれたインド太平洋」のさらなる推進に向けた共同声明を出す見通しだ。ASEANとの連携強化の背景にあるのは軍事的・経済的な威圧を強める中国への警戒感。高市総理は、中国の李強首相とはすれ違いの日程で今回、会う機会はない。習近平主席からは就任の祝電が届いておらず、政府関係者は「前代未聞。中国は相当様子を見ている」と指摘し、このままだと韓国でのAPEC首脳会議の場で習主席と立ち話すらできない可能性があると話す。対中国外交が今後どのように展開されるのかも焦点だ。
			
