6日から始まったBRICS首脳会議は中国やロシア、ブラジルなど新興国5か国で構成され、イランやインドネシアなどが加わり正式に加盟を表明している国は10か国に拡大し、国際社会で存在感を高めている。BRICS首脳会議についてリオデジャネイロから中継で伝えた。初日は多国間貿易や中東情勢、ウクライナ情勢などについて話し合われた。採択された宣言ではトランプ政権による関税措置を念頭に、一方的な関税措置などに対する深刻な懸念を表明するとしている。また、加盟国であるイランの核施設に対して行われた軍事攻撃については、国際法や国連憲章に違反するとして非難している。一方、会議に出席したイランのアラグチ外相がアメリカやイスラエルを厳しく批判したのに対し、宣言は2か国の名前を名指ししておらず、加盟国の様々な立場の違いも浮き彫りになった。G7が自由や民主主義、法の秩序などの価値観でつながっているのに対し、BRICSは主に経済的な利益でつながっている。西側主導ではない多極化した国際秩序を掲げている。加盟国はそれぞれの思惑をBRICSを通じて達成しようとしている。