地雷・不発弾問題についてスレイマン・アーデルが解説。シリア暫定政権による地雷や不発弾の問題への対策はほとんど行われていない。暫定政権の目の前には複数の大きな課題があり、不発弾の処理といった個別的な課題に向き合えていないのが現状。多くの作業は民間団体や国連などが担っているが、その民間団体も人員や機材などが足りておらず、国際的な支援を必要としている。暫定政権を待ち受ける大きな課題の1つとして、異なる民族や宗教などで構成されたシリアで融和を進め、国内をまとめられるか。暫定政権は先月、シャラア氏が暫定大統領に就任したと発表し、市民からは治安の安定に繋がると安堵と期待感が生まれたが、その一方で懸念の声も出ている。暫定政権は先月上旬までに国民対話会議を開き、国内の対立解消や憲法の創案作りについて話し合うとしてきたが、今のところ開催の目処は立っていない。