ハヤシライスを食べボツリヌス症に感染した少女。その原因が判明し、彼女が食べたハヤシライスはレトルト食品だと思い込んでいたが冷蔵が必要なチルド食品だった。レトルト食品は製造過程で細菌が死滅する120℃で殺菌処理をしており常温で長期間保存できるが、このハヤシライスは冷蔵保存するべきチルド食品だった。チルド食品を常温で保存したためボツリヌス菌が増殖し、呼吸筋まで毒素に侵されてしまった。回復に時間がかかってしまい、退院できたのは入院してから1年後となっていた。この事例をきっかけに当時の厚生省は、冷蔵を要する食品にはその表示をわかりやすくすることという通達を出し注意を促した。ボツリヌス菌が繁殖した食べ物は通常異様な味やニオイがすることがあるため、そのような異変を感じたら未開封でも絶対に口にしないようにしなければならない。市販の缶詰も加熱処理が済んでいるが、「食品を気密性のある容器に入れ、密封した後、い加圧加熱殺菌」などと表示がないものには注意となる。そして乳児がボツリヌス症になる食べ物があるという。
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