6日、オーストラリアとパプアニューギニアが第三国から武力攻撃を受けた際に共同防衛にあたる条約を締結。手続きが進み発効となれば、オーストラリアとパプアニューギニアは同盟国となり、オーストラリアにとってはアメリカ、ニュージーランドに続いて3カ国目の同盟国となる。パプアニューギニアは600の島々、800以上の部族が暮らす。ニューギニア島にあり、西側がインドネシア、東側がパプアニューギニアとなっている。1880年代は西側がオランダ領、東北側がドイツ領、東南側がイギリス領だったが、1969年に西側はインドネシアの一部になった。1975年に東側が統合されパプアニューギニアとして独立。青山学院大学・佐竹知彦准教授によると、中国が南太平洋地域に進出を果たそうとしている中、オーストラリアは対抗措置としてパプアニューギニアと同盟を結ぶとみられる。中国は5月に11カ国と外相会合を開いて開発支援や貿易拡大について合意し、その中にパプアニューギニアも含まれている。さらに、2022年に中国がソロモン諸島と安全保障協定を締結したことにアメリカやオーストラリアが警戒を強めている。アメリカは台湾有事の際、オーストラリアに軍の派遣を要求していて、オーストラリアが派兵する可能性があり、パプアニューギニアは台湾有事の際の重要な場所になる。戦後、オーストラリアはパプアニューギニアに対し援助を含め歴史的なつながりがある。パプアニューギニアは中国は経済面で断ち切れず、バランス外交を取るとみられる。日本もパプアニューギニアと関係強化を進めており、先月OSA(政府安全保障能力強化支援)で日本はある物の供与を決定した。
URL: http://www.aflo.com/