11月の米国大統領選挙の前哨戦となるテレビ討論会が南部ジョージア州で開催された。バイデン大統領は刑事裁判を抱えるトランプ前大統領のことを犯罪者と激しく批判すると、トランプ氏は自身の疑惑を否定した上で「バイデンの息子こそ犯罪者」と指摘し激しい応酬が行われた。またバイデン大統領がトランプ氏に対し「発言は全て嘘だ、あなたは敗北者だ」と感情的になる場面もあった。今回、討論会は無観客。相手の発言中にはもう一方のマイクを切るという異例のルールも決定された。今回の討論ではバイデン氏のかすれ声が目立つ一方でトランプ氏は普段の激しい批判は少なく、発言を遮りなどもせずおとなしい印象を受けた。トランプ陣営があえてバイデン氏に長く話をさせる戦略を取ったとの見方もある。討論会でどちらが勝利を引き寄せたかに注目が集まる。