秋の米国大統領選挙に向けた民主党の全国大会は最終日を迎え、大統領候補のハリス副大統領が指名受諾演説に臨んでいる。打倒トランプ前大統領に向け党内の結束を呼びかけている。ハリス副大統領がは指名受諾演説の中で「トランプ前大統領が大統領に返り咲けば、米国の民主主義は危険にさらされる」として、「未来のために勝利しなければならない」と訴える。経済政策ではバイデン政権の路線を踏襲して中間層を重視する姿勢を強調し、「トランプ前大統領は大企業や富裕層を優遇している」と違いを強調したい考え。ただ予備選を経ずに党の候補に指名されたハリスは内政や外交など自らの国家ビジョンを語る機会はこれまでほとんどなかった。この演説で大統領として何がしたいのかを国民に説明し国民の信頼感を勝ち取ることができるのか。それが短期決戦の勝敗を左右することになる。