G7内務・安全担当相会合の共同声明で主要な項目の1つとなったのが国境を超えた組織的詐欺への対策だ。イギリスでは組織的詐欺の年間被害額が日本の特殊詐欺の去年1年間の被害額の11倍にあたる4100億円余に上るほか、アメリカではインドなどの「コールセンター」を拠点にした詐欺で年間1400億円余の被害が出ている。こうした被害の抑止のため、各国が連携して取り組んでいくことで合意している。また、生成AIのリスクへの対応については犯罪・テロに生成AI技術が悪用される可能性があることを各国が認識した上で最新情報を共有し、捜査機関の能力向上や産業界との連携強化を進めるとしている。