あす夜、月面探査機「SLIM」が月面着陸に挑戦する。去年9月に種子島宇宙センターから小型月着陸実証機「SLIM」が打ち上げられ、4か月あまりをかけて月の上空600キロ付近までやってきており、あさって午前0時20分に月に着陸する予定だ。月面着陸は現在も技術的に難しく、これまでに成功したのは旧ソ連やアメリカなど4か国のみで、JAXAの河野さんは成功の鍵は日本の独自技術と話した。独自の構造で着地の衝撃を吸収する1本の足で月面に触れ、残り4本の足で斜面に倒れ込む「2段階着陸」というわざと転ぶ着陸だという。今回、SLIMが担う任務はピンポイント着陸で、これまで成功させてきた国は平坦な場所を狙って数キロから十数キロの範囲で着陸させることがほとんどだったが、SLIMは傾斜地なども含めて狙った場所100メートル以内の着陸を目指す。