佐賀県高性能食肉センター「KAKEHASHI」(佐賀県多久市)で約400キロの佐賀和牛の出発式が行われた。一ノ瀬畜産・一ノ瀬定信社長は「5月に佐賀県高性能食肉センター「KAKEHASHI」から台湾輸出の認可が下りた」と話した。和牛の輸出はそれぞれの国や地域の基準を満たした施設での処理が必要で、佐賀県には基準を満たす施設がなく鹿児島や兵庫などに運んでいた。コストも掛かり輸出量も限られていた。県が佐賀県高性能食肉センター「KAKEHASHI」を60億円近くかけて整備。2年前に本格稼働し、生産から輸出までオール佐賀が可能になった。台湾への和牛輸出は年々増加し、アメリカについで2位となった。全国の和牛銘柄でもトップクラスの佐賀和牛の仕入れに手を上げたのは台湾で6店舗展開する高級焼肉店「老井」。老井・荘智堅さんは佐賀県高性能食肉センター「KAKEHASHI」を視察し、伊万里市にある牛舎(川原畜産・川原基樹社長)を訪れた。先月20日老井で佐賀和牛が初めて提供された。老井・巷執行長は「お客さんも和牛を食べると笑顔になる」と話した。今後月100頭の佐賀和牛の台湾輸出を目指す。
