午後3時半、緊急の連絡が入った。帰宅時間や夕暮れ時は人の往来が激しくなる“魔の時間帯”。迷子捜索のピークを迎え、巡回スタッフは大忙し。万博会場の南側のウォータープラザ付近で8歳の男の子がいなくなったという。情報を確認しながら現場へ向かう。現場に捜している子どもの姿はない。手分けして迷子を捜索。周囲を見渡し捜索していると、発見の連絡が入った。来場者で大混雑の中、迷子情報が入ってから発見までわずか12分。迷子の早期発見に一役買っているのがスマートフォン。保護者などから依頼が入ると、スタッフ全員に特徴や顔写真などが送られる。入場時に子どもたちに「まいごリストバンド」を無料配布している。会場スタッフが迷子を発見した場合、リストバンドのQRコードを読み込むと事前登録した情報を確認でき、同行者に連絡できる。万博では迷子の対策に力を入れているが、1970年の大阪万博でもこの時、迷子対策として当時としては最新の技術だったテレビ電話が使われた。会場の離れた場所にいる子どもと保護者などがお互いの顔を確認できた。当時、万博期間中に約4万8000人の迷子が発生したが、今回も次々と迷子の情報が舞い込む。
住所: 大阪府大阪市此花区
URL: https://www.expo2025.or.jp/
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