プーチン大統領が最初の外国訪問先として最初の訪問国として中国を訪れるというところに最大の意味があると見られる。というのも、関係者は「今回の訪問自体は新しいものではないが、双方の首脳が就任直後に訪問することが関係の重要性を示すことになる」と説明していた。新たな任期のスタートに対立を深める欧米への対抗姿勢を示すうえで中国との強固な関係を誇示したいものとみられ、経済的に安定させながらウクライナ侵攻を成果としてやり遂げられるかに懸かっている。これが最大の課題となっており、国防相には、今の戦時下のロシアで軍事経済体制を築いた経済閣僚のベロウソフ氏を起用するなど、長期戦に備え、経済と軍事の連携や効率化を進めようとしている。ただ、ロシアと中国の関係を巡って先月には米国のブリンケン国務長官が中国を訪問して習主席とも会談している。中国がロシアに軍事転用可能な部品などを提供しているとして懸念を示し今回の訪問を通じて中国と経済面での結束をさらに強めるねらいがあると見られる。