EVなどに使われるパワー半導体で最大手のドイツのメーカーであるインフィニオン・テクノロジーズがマレーシア北部に新たな工場を完成させ記念の式典を開いた。工場では、中国のEVメーカーなどに向けてパワー半導体を生産し、需要の増加を見込んで今後、生産ラインの拡張も行う。米国と中国の間で先端技術を巡る対立が続く中、マレーシアではサプライチェーンの多様化に向けた動きが進んでいて、米国のインテルは2021年からの10年で日本円にして1兆円を投資し、AI向けの半導体工場を整備するという。マレーシア政府も半導体メーカーの誘致に力を入れていて、式典に出席したアンワル首相は「魅力的な投資先であり続けるために、高度人材の育成など必要なことは何でもやる」と述べた。