ヨハネスブルクから中継。今ウミガメに異変が起きている。新たに生まれてくるウミガメの殆どがメスになるという現象が世界各地で報告されていてこのままでは絶滅も危惧されるという。その原因とされるのが「地球温暖化」。気候変動の影響からウミガメを守る取り組みが進められているアフリカの小さな島国を取材。大西洋に浮かぶ島国カボベルデは10の島々からなり人口は約60万人。一年中温暖な地域としてヨーロッパなどから観光客が訪れる。カボベルデは世界的なウミガメの繁殖地で去年産卵にやってきたウミガメはのべ12万匹。ウミガメは砂浜の温度によって生まれてくる子ガメの性別が決まるという生態を持っている。オスとメスの分かれ目となる温度は約29℃、砂の中の温度が29℃より高くなるとメスが増えるといわれている。ウミガメの生態を研究している英国のロンドン大学クィーンメアリー校のクリストフ・エイザイル教授は何度もカボベルデを訪れ特殊なセンサーを設置し砂の中の温度を記録しており、ここで生まれるウミガメの殆どがメスになると危惧している。その上で2100年〜2150年の間にすべてのウミガメが死滅する恐れがあると危機感を抱いている。自然活動家の松田レナさんは3年前にカボベルデに移住しウミガメの保護活動を行っている。松田さんたちは観光客にも活動に参加してもらうことにも力を入れている。