北海道産のイクラの価格が高騰している。原因は秋サケの記録的な不漁で、ことしの北海道内の漁獲数は去年同時期比で7割ほど減少。最盛期の2003年比では10分の1まで落ち込んでいる。資源確保のために稚魚の放流も行われているが、専門家は「海水温上昇で多くが生き残れず漁獲数が減ったのでは」と分析している。北海道・斜里町ではふるさと納税の返礼品としてイクラが人気だが、すでに在庫が不足し受付を終了した返礼品もあるという。今後の秋サケ漁の見通しについて専門家は「資源がすぐに回復するとは考えにくい。稚魚をより大きくして放流することが有効なのではないか」とした。
