今月4日、東海大学で開かれたガザの難民キャンプ出身の医師を描いたドキュメンタリー映画「私は憎まない」の試写会。ガザからイスラエルの病院に通い、産婦人科医としてイスラエル・パレスチナ双方の赤ちゃんの誕生に携わるアブラエーシュ医師。医師としてパレスチナとイスラエルの架け橋になろうと努力するが、2009年にガザの自宅がイスラエル軍の砲撃にあい3人の娘が犠牲に。それでもなお医師はパレスチナとイスラエルの平和的共存を訴える。そして、今尚続くイスラエルの占領と入植に根本的な原因があるとして、癌にたとえて非難。しかし侵攻が本格化してこの1年の間に、医師はガザにいる50人以上の親族を失ったという。医師は映画で「憎しみを防ぐには憎むきっかけを知ることだ」などと語る。